「京都小6遺体遺棄事件」で“シンママ恋愛”批判の的はずれ… 「小学生男児を連れて再婚」の現実を専門家が解説
「小学校高学年」という時期
今回の事件では、結希さんは11歳だった。
「小学校高学年の子どもは、自立心が芽生え、親への反発が出やすい時期。また自分の感情をうまく言葉にできないという、非常に不安定な時期でもあります。実の親子であってもケンカや反発はふつうのことだと思いますよ」
岡野氏のもとにきた相談にも、小4の息子を持つ母親のこんなケースがあった。
「シンママだった女性に12歳年下の彼氏ができて、息子に紹介したそうです。息子と彼氏は気が合った様子で、一緒に食事や遊びに行くなどしていました。そんな様子を見て、ある時A子さんは“彼と再婚しようと思う。弟か妹はほしくないか”と息子に相談。すると、“妹も弟も要らないから、いますぐ別れて。どこの馬の骨ともわからない男がママを幸せにできるわけがない”と激しく反対したそうです」
離婚で精神的に弱り、再婚を焦っていたと相談者は語っていたという。結果、年下彼氏にとっては遊びだったことが判明し、「相手を見誤って息子に怒られた」と大いに反省をしていたそう。
「男の子であれば“母親を守らなきゃ”と考え始めるのもこの時期です。自我が芽生え、相手男性をライバル視していた部分もあるかもしれない。ここまで言える子は珍しいことかもしれませんが……」
母を捨て父のもとに
また、小6男児の母親のこんなケースも。
「エリートで出世欲の強い夫に嫌気がさし離婚した女性でした。離婚後、交際をスタートしたのは、息子が通う塾の講師でした。息子を伴って彼の家に住み始めたのですが、女性は“彼氏”を最優先。お風呂は一番風呂、食事も彼を待って……など息子をないがしろにして生活した結果、愛想を尽かした息子は父親のもとに逃げてしまった、という話もありました」
こちらは「子連れ再婚」ではなく「子連れ同棲」であったが、恋愛モードに入った母を息子が見ていられなくなったパターンだ。
「前の家庭では“自分が一番”だったものが、ママを独り占めできなくなったストレスもあったかもしれません。外では問題なく見えても、家庭の中では感情が強く出ることもあり、それを大人が“正そう”“言うことを聞かせよう”とすると、関係がこじれてしまうことがあります」
再発を防ぐためには
こうしたすれ違いを防ぐために大切なのは、子どもをコントロールしようとするのではなく、関係性を整えるという視点だと岡野氏は指摘する。具体的には、
「日常の中での声かけや関心を増やすこと。叱る前に、まず気持ちを受け止めること。そして、夫婦間で子どもへの関わり方を共有しておくことです。こういった小さな積み重ねがとても重要になります……実の親子でも難しいことではありますが、ステップファミリーでは余計に気をつけてほしい」
特に再婚家庭では、「一気に親になろうとしない」「信頼関係を段階的に築いていく」という意識が欠かせないそう。
「こうした問題は、ある日突然起きるものではなく、日常の中の小さなすれ違いや孤立の積み重ねの中で起きていくことが多いもの。だからこそ、“問題が起きてからどうするか”ではなく、普段の関係性の中で違和感に気づき、整えていくことが、何より大切だと感じています」
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