「高市さんは“女王様”と化している」 高市首相が官邸での求心力を急速に失っている理由 「秘書官たちは支える気がなくなっている」
「高市さんは“女王様”と化している」
身内の自民議員にも疑心暗鬼になった高市氏の矛先は、コバホークこと小林鷹之政調会長(51)にも向けられている。
「週1回ペースで官邸に足を運ぶ小林さんは、今井さん同様、ホルムズ海峡への自衛隊派遣には慎重な立場です。率直に意見を述べるタイプなので、高市さんは彼を煙たく思っていて“なんで政調にしちゃったかな”と愚痴る場面もあるそうです。このままでは、今秋の党役員人事で政調会長の座を追われるのではないかとささやかれています」(前出の自民関係者)
前回の総裁選で高市氏と争った小林氏の要職起用は、麻生太郎副総裁(85)が高市氏に要望した唯一の人事とされている。それに手をつければ、党内に波風が立つことは避けられない。
「衆院選で大勝ちして万能感を得たのか、高市さんは“女王様”と化しています。気に食わないことがあると党の要職者でもクビにすることを厭わない。今秋の役員人事を暗にチラつかせることもあって、もはや彼女に耳の痛い話をする人はほとんどいません」(同)
象徴的なのは、先の衆院選で選対委員長を務めた古屋圭司氏(73)の更迭だろう。衆院選で大勝した結果、比例候補が足りず他党に議席を譲る事態を招いた。その責任を高市氏から問われたと見られている。
「総理を支える気がなくなっている」
先の自民関係者は、こう嘆く。
「選対を降りる時、党内で古屋さんからあいさつがあって“私は高市さんが与党過半数を取るために精いっぱいやったつもりです……”と悲愴感を漂わせていた。目標である与党過半数は達成したし、あれだけ徹夜で頑張って高市さんを支えていたのに、スパッと切られて気の毒だなと思いましたよ」
恐怖政治の様相を呈してきた高市政権において、日常的にトップとやり取りを交わすのは、木原稔官房長官(56)と飯田祐二首席首相秘書官(62)に限られつつあるという。
「怒りに任せて今井参与を更迭すると息巻く高市さんを、木原さんたちが必死になだめているようです。今井さんが更迭となれば、安倍政権の路線から決別したと受け取られかねません。また普段から高市さんは、木原さんや飯田さんにメモを渡し、二人が事務方に指示をする。その他の秘書官ら官邸官僚たちとは一切会話がありません。車にヒラの秘書官が“箱乗り”するのも嫌がるので、移動中の打ち合わせも満足にできない。さすがに飯田さんは“かばんを持たせてください”と頼んで同乗を許されたようですが。もはや各省庁から派遣された優秀な秘書官たちは、総理を支える気がなくなっています」(同)
イラン情勢に伴う「原油確保」をはじめ、「物価高」「円安進行」対策など、国のトップが決断を誤れば日本は窮地に陥ってしまう。かような“国難”を前にして、活用すべき腹心らと内輪もめを繰り返す高市氏は、孤独を深める一方なのだ。
前編では、高市首相と内閣官房参与の今井氏の間で起きた「大ゲンカ」の裏側について報じている。
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