福岡1強で佐賀は最下位…「ケンミンSHOW」の九州SPに「ネタにマジレスながら“地域マウンティング”って不毛では?」佐賀在住の編集者が明かした地元のホンネ

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強みは「福岡の隣」

 福岡県との県境に位置し、特急で博多駅まで20分、新幹線で最短12分という好立地である・佐賀県鳥栖市在住の一家(夫が佐賀出身で妻が福岡出身)もインタビューをされていたが、妻は「佐賀ナンバーで福岡に帰るのがちょっと恥ずかしい」と発言。夫は「佐賀の中でも、鳥栖市は正直言うと気持ちは福岡県民なんですよ。出身を聞かれたら佐賀県とはいわず、鳥栖って言う。ヘタすると福岡って言うこともある」と述べた。宮崎県民は佐賀について「何もない。あれは福岡県佐賀市だもんね」と笑いながら言っていた。

 番組では、「二軍」による“反撃”もあり、それに一軍の県民が納得する展開になった。大分県の場合は九州一円に展開するファミレスチェーンの「ジョイフル」の発祥地であること、宮崎県は毎年2月に、巨人軍ら、プロ野球チームがキャンプインすることなど、それぞれの強みが紹介された。

 ところが、佐賀は「福岡の隣」というのが強みだとされたのだ。流石にバランスが悪いと思ったのか、フォローするかのように佐賀県小城市が本社の竹下製菓のアイス「ブラックモンブラン」が紹介されたが、出演者の佐賀出身・どぶろっくはこう発言した。

「本当に、福岡様の側近としてやらせてもらいます」「なんだったら我々の方が福岡の良さを知っている」「佐賀ナンバーで福岡に入る時は、一回ハザードをたかなきゃいけない(と言いながら恐縮して拝むポーズ)」

ブラックモンブランも福岡でいい?

 福岡出身のカンニング竹山は「もうブラックモンブランは福岡のものでいいんじゃないか? とXで言ったら佐賀の人が怒って大炎上」とも言い、九州人が好きなブラックモンブランですら佐賀から強奪しても構わん、といった話に繋げる。そして、大阪出身のケンドーコバヤシは「客観的に、このランキング、正解です」と締める形にし、スタジオ全体が佐賀県を落とすことに終始したように感じられた。

 まぁ、所詮はバラエティ番組の演出であることは理解しつつも、テレビ番組のつくりというものが、日本からまったくなくならない「いじめ」と同質のものになっていることはご理解いただきたい。

 いじめている側は「悪ふざけの範疇だった」「冗談のつもりだった」「本気に捉えてほしくなかった」などと、悪意はなかったんだよ~、と軽く言う。それが子ども達の中で同級生を「〇〇菌」などと呼んだり、暴力なのに「プロレスごっこだった」と開き直る態度に繋がる。

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