米スカウト最注目「侍ジャパン戦士」の“打撃改造”に一抹の不安…NPBでは絶好調も将来のメジャー挑戦は大丈夫か

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しっかり捉えればホームラン

 サトテルこと、阪神・佐藤輝明(27)のコンパクトスイングがチームの勝利を引き寄せている。だが、それによって、「目標」であるメジャーリーグ挑戦のタイム・スケジュールに影響が出始めたようだ。

 開幕10試合を終えた時点での佐藤の打撃成績は、打率3割8分1厘、打点8。ともにリーグトップではあるが、今季1号アーチが出たのは4月7日の東京ヤクルト戦だった。

「昨季は本塁打、打点の二冠王となり、走者のたまった場面での一発や、長打で打点を稼いでいた。今季は対戦チームが対策を講じているせいもありますが、本塁打が出たのは10試合目と遅くなったのは少し意外でした」(在阪記者)

 それでも長打率は、5割7分1厘でリーグ2位。長打が打点に直結していないのは、1、2番コンビの近本光司(31)、中野拓夢(29)の出塁率が落ちたからだろう。とくに近本は対戦チームに相当研究されているらしく、同時点での打率は2割3分7厘。阪神打線といえば、1番から5番までがほぼ固定され、「近本が出て、中野が送り、クリーンアップで返す」の攻撃パターンで得点を積み重ねてきた。ペナントレースはまだ始まったばかりであり、阪神打線が本領を発揮するのはこれからだろうが、気になる情報も聞かれた。佐藤の新しい打撃フォームに関する評価だ。

「一昨年のシーズン後半からフルスイングを辞め、余計な力を入れないスイングに変わりました。バットコンタクト率を高めるための改造です。オフの間にテイクバックも小さくなり、佐藤のなかでは完成系に近づいたのではないでしょうか」(前出・同)

 春季キャンプ中も、力感のないスイングで柵越えを連発させていた。高々と上がった打球の放物線を見て、ファンや取材陣は「今年もやってくれる」と確信し、佐藤自身も複数のメディアの前で「(強く振らなくても)しっかり捉えればホームランになる」と答えていた。また、強振しないスイングの利点として体力の軽減も口にし、

「メリットが多い」

 とも言い切っていた。しかし、開幕戦から快音を響かせていたわけではない。開幕戦は4打数ノーヒット。WBC明けのオープン戦打撃成績も、14打数1安打で5三振を記録していた。

「WBCでは主に代打での出場になりました。実戦で打席に立つ機会が少なかったため、オープン戦では今一つだったようです」(スポーツ紙記者)

 それを短期間で修正し、今日の好調につなげたのはさすがだが、MLBア・リーグ中地区球団のスカウトはこうも評していた。

「WBC後の佐藤のスイングは、さらに小さくなった」

 米スカウトの間では「ネクスト日本人メジャーリーガー」の打撃改造が、何かと“話題”になっているそうだ。

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