「モチベーターだが、一軍監督には向いていない」 中日・井上監督に高まる批判 前評判を裏切る低迷に「コーチが適任だった」「Bクラスに終われば今季限りで退任か」
中日ドラゴンズが苦しんでいる。戦前は「セリーグの台風の目」と目され、上位予想も相次いでいたが、蓋を開けてみれば、開幕から5連敗を喫するなど12日現在、3勝11敗で借金8。最下位に低迷している。期待を裏切られたファンの間では指揮官・井上一樹監督への逆風が強まっている。チームに何が起きているのだろうか。
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開幕戦で大逆転負け
躓きの石となったのは、勝利をほぼ手中に収めかけた開幕の広島戦で大逆転負けを喫したことだった。4点リードの9回にWBCドミニカ代表のアブレウを投入。守護神の松山晋也が左脇腹の筋損傷で開幕に間に合わなかったため代役で起用したが、この采配が裏目に出る。無死満塁のピンチで代打・モンテロ、ドラフト1位ルーキー・平川蓮に適時打を浴びて同点に追いつかれると、延長戦の末にサヨナラ負け。アブレウはこの登板中に「ぎっくり腰」を発症していたことが判明して翌日に登録抹消された。敗戦のショックを引きずるかのように開幕5連敗を喫すると、その後も波に乗り切れず両リーグ最多の借金8を抱えている。
モチベータータイプ
井上一樹監督が就任1年目の昨年は借金15で4位。4年連続最下位は逃れたが、チーム力が上がっている感覚はなかった。中日を取材するスポーツ紙記者は、指揮官についてこう評する。
「ポジティブな性格で選手と積極的にコミュニケーションを取る。チーム内の風通しは決して悪くないと思います。一方で1軍の監督として向いているかというと疑問符が付きます。昨年は伸び悩んでいる石川昂弥を春季キャンプ中から4番で起用することを明言しましたが、開幕から打率1割台と低空飛行が続いて2週間ほどでファーム降格に。今年も柳裕也の開幕投手を早々と宣言しましたが、オープン戦で打ち込まれるマウンドが続き、『もう少し慎重に見極めた方がいい』という声が聞かれました。その開幕戦で柳が好投して、アブレウを抑えで起用しましたが、制球がバラバラで明らかにおかしかったのに同点に追いつくまで代えなかった。監督だけでなく、コーチにも責任はありますが、故障に気づかないのはお粗末です」
出塁率が決して高くないオルランド・カリステを開幕3連戦で1番起用し続けたり、状況判断に難がある尾田剛樹を代走や守備固めで重用したりするなど、首を傾げる采配が少なくない。
「選手を起用するマネジメント能力やベンチワークに長けているわけではなく、モチベーターのタイプなので2軍監督やヘッドコーチの方が適任だと思います」
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