「モチベーターだが、一軍監督には向いていない」 中日・井上監督に高まる批判 前評判を裏切る低迷に「コーチが適任だった」「Bクラスに終われば今季限りで退任か」

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相次いだAクラス予想

 今年のセリーグは阪神の力が抜きんでているが、他の5球団は力の差がなく混戦になるという予想が多かった。中日はメジャー通算164本塁打のミゲル・サノーを獲得し、昨年、FA権を取得した柳裕也、松葉貴大の残留に成功。ドラフトでは1位・中西聖輝、2位・櫻井頼之介と大学球界を代表する即戦力の2投手を指名して先発陣の層が厚みを増した。野球評論家の下馬評は高く、例えば日刊スポーツでは24名中21人が、スポーツニッポンでも26人中20人がAクラス入りを予想している。それが開幕ダッシュに大失敗したことでファンの落胆は大きい。戦力は充実しているだけに、指揮官への批判が高まるのは当然で、SNS上では「井上監督ではチームの力を引き上げるのは無理。次の監督に期待します」、「井上監督になって最初は期待したけど、立浪前監督と同じぐらいひどい。フロントは監督人事を真剣に取り組んでほしい」など、早くも次期監督に話題が及ぶ始末だ。

「契約年数は公表されていませんが、2年契約の可能性が高く、それならば今季は最終年に当たる。Bクラスに低迷するようなら、井上監督の退任は確実でしょう。球団本部長補佐の荒木雅博氏が次期監督の最有力候補と見られます。ただ、チーム体質を根本的に変えるなら、外部招聘が選択肢に入ってくる。元西武監督の辻発彦氏、元DeNA監督のアレックス・ラミレス氏は検討の価値があります」(中日の球団関係者)

囁かれる次期監督の名

 現役時代に常勝軍団の西武で主力として活躍した辻氏は現役引退後、落合博満政権の下で中日の2軍監督、1軍総合コーチを務めている。西武の監督時代は18、19年とリーグ連覇を達成。外崎修汰、源田壮亮が攻守の核に成長するなど育成能力の高さに定評がある。ラミレス氏はDeNAの監督を5年間務めて3度Aクラス入り。短期決戦に強く、17年はレギュラーシーズン3位からCSを勝ち抜いて日本シリーズに進出している。

「辻さんは素材を組み合わせてチーム力を引き上げる能力が高い。西武時代は破壊力抜群の『山賊打線』が有名でしたが、守備と走塁を重視していました。中日で指導者を務めていましたし、監督に就任することに違和感はない。岡林勇希、上林誠知、田中幹也、福永裕基など走れる選手がそろっているので機動力を駆使した野球がイメージできます。ラミレス氏はデータに基づいた起用法で、継投策に迷いがない。采配が裏目に出ることもありますが、ビジョンが明確なので選手がプレーしやすい監督と言えるでしょう」(スポーツ紙デスク)

チームの士気が下がる

 開幕して対戦カードがまだ一回りしていないにもかかわらず、次期監督の話題が出るのは時期尚早に感じるが、井上監督への逆風が強まっていることは間違いない。

 中日OBは「まだ4月ですがじっくり立て直すと悠長に構えている場合ではありません。低迷期が続いている球団なので、借金が2ケタになると『今年もダメか』とチーム全体の士気が下がってしまう。昨年最下位のヤクルトが首位争いで奮闘している中、首脳陣、選手たちが危機感を持たないと。このままでは昨年までの戦いを繰り返すことになる」と警鐘を鳴らす。

 このままズルズル借金を積み重ねるわけにはいかない。井上ドラゴンズは巻き返せるか。

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デイリー新潮編集部

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