「さすがに過保護では?」「これじゃ入園式だよ」 保護者同伴の「入社式」にSNSでは辛らつな声も…専門家は「内定を伝えても“両親に相談します”と答える学生は珍しくない」

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オヤカクの誕生

 就職氷河期は究極の“買い手市場”だった。企業側は応募してきた大学生を片っ端から不採用にしても、次から次へと優秀な学生がエントリーしてきた。大学生も1社から内定をもらえば御の字で、内定辞退は基本的にあり得なかった。

「ところが2010年代に入ると、複数の企業から内定をもらうのは当たり前という時代に変わります。そして企業の人事担当者が『ぜひ、わが社に来て下さい』と内定を伝えると、『両親と相談します』と答える大学生が少なくないことに気づいたのです。ここで親子関係の変化がクローズアップされました。もちろん今でも『自分の就職先は自分で決める』という大学生は存在します。その一方で、親に『この会社じゃなく、有名なこっちの会社にしなさい』と言われると素直に応じる学生が増えているのも事実です。こうして企業側にとっては内定辞退率の減少が最優先課題となりました。そこで浮上したのが“オヤカク”という言葉です」(同・石渡氏)

 オヤカクとは「親の確認」を略して誕生した言葉だ。要するに企業が大学生の内定者だけでなく、その保護者にも内定の同意や承諾を得ることを指す。

 このオヤカクが企業の間で必須のものとなっていったことが、「保護者同伴の入社式」が行われるようになった“原点”だという。

 第2回【親同伴の入社式で「早期離職率が下がった」企業も…“オヤカク”が広まる背景に「大学生はまだ子供」という保護者の認識】では、Xでは「入社式に親同伴はおかしい」という疑問の声が殺到しても、入社式に親を呼ぶ企業は確実に今後も増えていく理由について詳しくお伝えする──。

デイリー新潮編集部

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