イェール大→三井物産→落語家 異色の経歴「立川志の春」の新たな挑戦
先々の想像がつかない道
2002年に立川志の輔(72)に入門した志の春は、米国の名門イェール大学を経て三井物産に入社した異色の経歴を持つ。鉄鉱石を扱う部署に勤務していた折、後に師匠となる志の輔の落語を聴いて衝撃を受け、落語家を志したという。
最初に志の輔に弟子入りを訴えた時は“会社を辞めるのをやめなさい”と諭されたものの、退職後に再び会いに行ったことで入門を許されたとの逸話も残る。
「会社勤めの人生か、それとも落語家の人生かと考えて、先々の想像がつかない落語の道を選びました。8月で50歳になりますが、会社員なら管理職にもなる年齢。その点、落語界ではまだ若手で上には大勢の先輩がいる。今後が想像できないのが楽しいんです」
6年前には伝説的な棋士の姿を描いた新作落語「阪田三吉物語」が明治座で舞台化された。主演を演歌歌手の三山ひろし(45)が務めたこの公演にも、志の春は顔を出している。
「あの時は原案とナレーターというか、進行役としての出演で、役者として出るのは今回が初めて。いずれは自作の新作落語をベースに脚本を書いてみたい」
かねて落語の海外進出に積極的に取り組んでいる。
「近年ではイギリスやハンガリー、トルコで落語会を開いています。今年はドイツでやる予定ですよ」
エリート商社マンから落語家に転身して四半世紀。最近は英語での落語も模索するという多才ぶりだ。





