年収は1000万円弱、地方転勤もあり…「和久田アナ」がNHKを去った裏事情 退職にダンマリだったワケ
退職の理由は異動?
和久田アナはなぜ辞めたのだろう。収入が目的ではないのではないか。NHKの資料から推算すると、和久田アナの現在の年収は1000万円弱。上を見たらキリがないが、十分高給だ。
そのうえ2019年に結婚した夫の勤務先は高収入で知られる三菱商事。同社の2025年の平均年収は2033万円である(平均年齢約42歳)。
和久田アナは地方への転勤を避けたかったのだと見る。家族は夫と3歳と1歳になる子供。夫は商社マンだから海外赴任の可能性もある。そのうえ自分も転勤になったら、家族単位での生活が難しくなってしまうと考えたのだろう。
全国組織であるNHKの職員にとって、地方への転勤は宿命。和久田アナは入社時の2011年から13年までは岡山放送局で過ごし、14年からは東京アナウンス室で過ごしてきたが、そろそろ次の異動があっても不思議ではなかった。
「あさイチ」のMC・鈴木奈穂子アナ(44)は2004年に入局し、初任地は香川県の高松放送局。06年に愛媛県の松山放送局に移り、東京・アナウンス室に配属されたのは08年だった。これまでに3地域で勤務した。ちなみに既婚で1児がいる。
「ニュースウオッチ9」のMC・星麻琴アナ(34)は2014年入局で初任地は岡山放送局。17年に札幌放送局に転勤となり、東京は19年から。和久田アナの後輩ながら既に3地域で勤務した。女性アナは定年までに5地域以上で勤務するのが一般的だ。
転勤は女性アナたちにあまり歓迎されていないようだが、これが同局のアナたちに磨きをかけるという見方が強いから皮肉だ。地方局ではローカル番組にほぼ出ずっぱりだから、アナウンス技術などが上達する。リサーチなど本来はディレクターが行う仕事も当たり前のように行うようになる。なにより、地方から国全体を見る目が養われる。
和久田アナが家族を第一に考え、退職するのであるなら、それは珍しいことではない。「プロジェクトX~挑戦者たち~」の司会などを務めた1994年入社組の久保純子氏(54)の場合、産休中だった02年に退職した。正規職員よりも勤務時間の短い同局の契約職員になった。仕事と育児を両立させるためだ。
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