〈おたくのおくさんうわきしてるよ〉深夜のポストに怪文書…「完璧な妻が、まさか」47歳夫の疑念のはじまり

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おたくのおくさんうわきしてるよ

 その数日後だった。彼が仕事で深夜近い時間に帰宅し、郵便受けを覗くと、真っ白な封筒が入っていた。開けてみると、「おたくのおくさんうわきしてるよ」とすべて平仮名で印刷された文字が目に飛び込んできた。

「1行で書かれていたので、二度見しちゃいました。うわきって浮気かとわかったとき、背筋が寒くなった。どういうことなのだろう。あんなにいい妻が浮気なんかするはずもない。近所の誰かがやっかんで書いたのか。しかし、近所とはとても仲よくしてきたから、にわかには信じられない……。手紙を見つめたまま、しばらく呆然としていました」

 周りを見渡しても誰もいない。だが、この状況を誰かがこっそり見ているかもしれない。動揺せずに家に入ろう。そう思ったのを記憶していると剛司さんは言った。

 ***

 一通の手紙をきっかけに、剛司さんの穏やかな家庭生活には暗い影が差し始めた。妻に疑念を抱いた彼は、その後どう動いたのか。【記事後編】で詳しく紹介している。

亀山早苗(かめやま・さなえ)
フリーライター。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数。

デイリー新潮編集部

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