急逝した父親の“遺産2,000万円”が「半年で半分になってしまった…」浪費癖が染みついた30代独身公務員を救った“シンプル過ぎる荒治療”とは【FPが助言】

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残す側へのアドバイス「年金型という選択肢も」

 岩切さんは、この事例を通じて財産を残す側である親世代にも警鐘を鳴らす。

「大金が一気に入ってくると、誰でもおかしくなる可能性があります。せっかく残した資産を正しく使ってほしいのであれば、年金形式(分割)で受け取れるように設定しておくのも一つの手です」

 例えば、信託。家族信託や、障害がある子供であれば、特定贈与信託という制度もある。

 また、生命保険の死亡保険金を年金で受け取ってもらうように、事前に受取人との間で話しておくのも手だ。ただし、保険は受取人が一括受け取りを選べてしまうので、どうしても心配な人は生命保険信託という方法もある。

 もちろん、保険商品に頼るよりも、現金で一括で受け取って自分で運用するほうが実質的な利回りがよくなる可能性は高い。

「少しでも有利にお金を増やしてほしいのか、お金を正しく使ってほしいのか。目的を明確にし、わが子の性格に合わせた残し方を考える。それもまた、親ができる『資産防衛術』ではないでしょうか」

※プライバシー保護のため、事例にはアレンジを加えている。

岩切健一郎(いわきり・けんいちろう)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)。1986年生まれ。29歳で適応障害とADHD(注意欠陥多動性障害)の診断を受ける。コンサルティング会社や外資系保険会社の営業職を経て、現在は保険代理店に在籍。合同会社ひなた代表として、発達障害当事者やその家族に特化したFPとして活動中。著書に『発達障害かもだけど、お金のこと ちゃんとしたい人の本』(ダイヤモンド社)がある。

取材・文/鷺島鈴香

デイリー新潮編集部

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