「穂川果音さん」が抱いた「美人すぎる気象予報士」という形容詞への違和感…気象予報士のイメージを刷新した「理想の人物」とは
私が発信すべき情報を発信していきたい
さて、穂川さんは4月以降、レギュラー番組の出演予定は特に決まっていないという。だが、今後のプランは考えている。「まだまだ未熟だし、人の意見を聞いて、要望を聞きながら仕事するのが、30代でした」と語る穂川さん。しかし、今後の10年間は「自分が何を発信すべきかを自分で決めるべき」と考えているそうだ。つまり、ある程度ニーズがあると判断できる情報の中で、自分が選別した情報を発信したいのだという。
そこで使えるのが、写真メインのSNS「インスタグラム」。彼女は現在、約16万人のフォロワーを抱えており、この10年間で一緒に育てたインスタグラムを使って「私が発信すべき情報を発信していきたい」と語る。
「美し過ぎる」への違和感
穂川さんのインスタ投稿をめぐっては、いわゆる「コタツ記事」で取り上げられることが多い。要するに「美人過ぎる気象予報士がインスタでセクシーショットを披露し、絶賛の声」的な、SNSを読んだライターが手軽に書いて、それなりのアクセスを稼ぐ記事のことである。
「2日に1回は書いてくれるメディアもあります。でも、“皆さん、大丈夫?”って思うこともあるんですよ。“美し過ぎる”という表現は、ルッキズムが否定される今の時代には合っていません。私のことをそう言ってくれることは嬉しいですよ。なにせ、価値観は人それぞれだから。でも、“美人過ぎはしないが……”や“そこまで美人か?”なんてYahoo!ニュースのコメント欄に書かれると“ごめんなさい”って気持ちになります。ただ、美しいって言われるのは嬉しいことです。だからこそ、これからもフォロワーやメディアの皆さんからそう言われる存在ではいたいです」
現在、本拠としているアベプラでは「美人過ぎる気象予報士」や「Iカップ気象予報士」とは謳っていない。だが、外部のウェブメディアはそのような表現をしているわけで、コンプラ意識の高まりをこれまで見てきた穂川さんはこう語る。
「私自身、“美し過ぎる”と思うことはありませんが、美しい人でいたいとは思っています。そこで、ウェブメディアの皆さんに提案したいのが、“美し過ぎる”という表現ではなく、別の新しい評価を開発してみてはいかがですか? ということです。そうしたらそのメディアの評価が上がるのかな、とも思っています。なにせ、とんでもない誹謗中傷を除き、自由に書けるYahoo!のコメント欄にしても“美し過ぎない”といったコメントに対し“失礼だ”“彼女は頑張っているのにそんなことを言うな”とたしなめる意見をけっこう見ます。そういう意味で、ウェブメディア側のコンプラ意識の高まりに加え、読者側の意識も変化していると実感します」
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