「4番」「エース」「守護神」不在で“阿部巨人”は勝てるのか? 元巨人主砲も「リーグ優勝は非常に困難」と断言…「阿部監督はひとりで背負いすぎではないか」

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大きな岡本の抜けた穴

 スポーツ報知は3月21日、「【巨人】開幕想定オーダーで連勝 1番キャベッジ、3番泉口友汰、6番中山礼都…OP戦は残り1試合」との記事を配信した。この日に行われた対楽天戦でのスタメンを《開幕戦を想定したオーダー》と伝えたのだ。

【2026年3月21日:対楽天戦】

1番:レフト トレイ・キャベッジ
2番:センター 松本剛
3番:ショート 泉口友汰
4番:ファースト ボビー・ダルベック
5番:キャッチャー 岸田行倫
6番:ライト 中山礼都
7番:サード 坂本勇人
8番:セカンド 浦田俊輔

 岡本が抜けた穴を無事に埋められた、と断言できるファンは果たしてどれほどいるだろうか……。

 さらに、こうして比較すると、スタメンの顔ぶれが相当に変わっていることを再認識させられる。双方に名を連ねるのはキャベッジと坂本勇人の2人のみだ。

 だが野球は攻撃が全てではない。むしろ名将と讃えられた故・野村克也氏は「点を取られなければ負けない」と投手力と守備力の重要性を常に指摘していた。では投手陣はどうか。ご存知の通り、エースの戸郷翔征とリリーフの大勢、ライデル・マルティネスの3人が開幕を2軍でスタートすることになった。

「特に気になるのは大勢投手で、球威が落ちてきたように思えるのです。かつてはストレートでカウントを取れたのに、WBCでは変化球に頼る場面が増えているように見えました」(同・広澤氏)

阿部監督にも問題

 広澤氏は「今の巨人は4番、エース、そしてセットアッパーとクローザーというチームの要になる選手が不在という状態で、開幕を迎えることになります」と言う。

「不安視するファンが多いのも当然だと言えます。ただし、とはいっても広島とヤクルトの戦力を考えれば、最悪でも3位に滑り込むことはできるのではないかと思っています。うまくいけば2位の可能性もあるでしょう。ですが今の阪神に勝つのはなかなか難しいはずです。少なくとも減点方式の観点から巨人のリーグ優勝を予測することは、非常に困難だと言わざるを得ません」

 奇貨居くべしということわざがある。今のチームだからこそ、阿部慎之助監督の采配に期待したいという巨人ファンも決して少なくない。阿部監督は「1点を守り切る野球」に対するこだわりが強く、かえって“主砲不在”のチームのほうが相性はいいはずだ──という主張だ。

「しかし首脳陣も問題を抱えているのではないでしょうか。私は『阿部監督は一人で何もかもやろうとしているのではないか』との危惧を持っています。投・打・守の全てを自分で把握し、自分が指示を出したいと考えているように見えるのです。私が阪神でプレーしていた時の監督は星野仙一さんでした。そして星野さんは選手の指導はコーチに任せて、ご自身はどっしり構えていました。監督としてコーチに『あれはどうなっている!?』と厳しい口調で問いただすことはあっても、意外なほど選手に雷を落とすことはありません。名将こそスタッフを信頼して任せるのです」(同・広澤氏)

甲斐2軍スタートも大問題

 さらに大きな不安材料としてキャッチャーの問題がある。スポーツ報知は3月23日、「巨人の開幕1軍野手16人が決定 甲斐拓也2軍スタートで捕手は3人体制」との記事を配信した。

 タイトルの通り、甲斐は2軍スタート。岸田行倫、大城卓三、山瀬慎之助の“三人捕手体制“でシーズンに臨むという。

 Xでは「そもそも甲斐は必要だったのか」という投稿が相次いでいる。実は広澤氏も甲斐の獲得には批判的だった。だが甲斐は阿部監督が“三顧の礼”で迎えたキャッチャーではなかったのか、第2回【巨人「甲斐拓也」2軍スタートなら「何のために三顧の礼で迎えたのか」…巨人OBは「打率が低いのは想定内。2軍では他の捕手に貴重な経験を伝えられない」】では、あまりにもお粗末な巨人のキャッチャー補強についてお伝えする──。

デイリー新潮編集部

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