元巨人“主砲”が「侍ジャパン」次期監督に推す意外すぎる名前…「イチロー氏」でも「栗山英樹氏」でもない“チームを最下位から優勝候補”に導いた異色の監督(54)

スポーツ 野球

  • ブックマーク

 第1回【侍ジャパンを打ち砕いた“ベネズエラの3発”は「伊藤大海や若月健矢の責任ではない」…野村監督の愛弟子が明かす“最も責任を背負うべき人物”】からの続き──。野球解説者の広澤克実氏は1984年のロサンゼルス五輪に出場し、決勝戦でアメリカを6−3で破って金メダルを獲得した。さらに2011年にはカンボジア代表のコーチに就任し、選手のレベルアップに努めた。国際大会の経験や知見が豊富な広澤氏は、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)日本代表の敗戦に「日本野球って、どういうイメージですか?」と問う。(全2回の第2回)

 ***

「『日本野球とは“スモール・ベースボール”である』と明確に定義してしまうと、さすがに異論が出るかもしれません。とはいえ、多くの人が『足の速い1番打者がヒットで出塁して盗塁するか、もしくは2番打者がバントで送り、3番と4番の主軸打者につなぐ』という野球を思い浮かべるでしょう。さらにチーム編成としては投手力と守備力を重視。試合では相手チームが嫌がることを繰り返し、ロースコアの接戦をしっかり競り勝つ……こんな感じではないでしょうか。今回のWBCは初の準々決勝敗退という結果に終わりました。今こそ、『日本野球とは何か』を考え直す絶好のタイミングだと思います」

 広澤氏は「例えば、野球には『センターライン』という用語があります」と言う。

「捕手から投手、ショート、二塁手、センターまでを1本のラインとして捉え、このラインを守備の要とする考え方です。少し極端な説明になりますが、堅守を目指すチームはセンターラインのスタメンを守備力で選びます。打力のある選手は一塁手、三塁手、レフト、ライトに置くわけです。ところが井端弘和監督は攻撃力を重視する編成を選択しました。そのためセンターラインを見ると、攻撃力との引き換えに守備力が低下したことは否めません」

打力と守備力の関係

 日本代表の“センターライン”のスタメンを振り返ってみよう。ショートは源田壮亮が定位置だった。彼が守備力を評価されたのは間違いない。ただ皮肉と言うべきか、源田はWBCで打率5割、出塁率は6割6分7厘とバッティングが絶好調だった。

 二塁の牧秀悟は「守備に難あり」と指摘されていた。打撃優先の選出だったわけだが、打率1割5分4厘と苦しんだ。

 センターの鈴木誠也も打撃優先の起用だった。打率3割3分3厘、ホームラン2本、出塁率6割の打撃成績はさすがだが、「センターは巧守で盗塁が期待できる周東佑京ではないのか?」という異論がくすぶっていたのは事実だ。

「井端監督は強打者をスタメンに並べ、破壊力抜群の代表チームを編成しました。しかし投手力の不安は以前から指摘されていましたし、打力と引き換えに守備力が低下しました。小技で相手をかき回す“日本野球”もできません。当たり前ですが私は『長打力のある選手を代表に選んではならない』と言っているわけではありません。日本代表がどんな野球をするべきか考えた時、1番は周東選手で、大谷翔平選手は4番という打順でもよかったのではないかと思うのです。実際、ベネズエラ戦では投手力と守備力で敗北しました。この戦訓をどう活かすかが求められています」(同・広澤氏)

次ページ:次期監督は誰

前へ 1 2 次へ

[1/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。