侍ジャパンを打ち砕いた“ベネズエラの3発”は「伊藤大海や若月健矢の責任ではない」…野村監督の愛弟子が明かす“最も責任を背負うべき人物”

スポーツ 野球

  • ブックマーク

 日本時間の3月15日、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)日本代表は準々決勝でベネズエラと対戦し、5対8で敗れ去った。1回表、ロナルド・アクーニャ・ジュニアは山本由伸投手からソロホームランを、さらに5回表にはマイケル・ガルシアが二番手の隅田知一郎投手からツーランホームランを放った。6回表にはウィルヤー・アブレイユが伊藤大海からスリーランホームラン。3本のアーチが侍ジャパンを木っ端微塵に打ち砕いた。(全2回の第1回)

 ***

 野球解説者の広澤克実氏は「3発のホームランは全て『内角を狙って投げたら甘く入ったストレート』を狙い撃ちされました」と言う。

「私は若月健矢捕手を批判するつもりは全くありません。彼は実力をグラウンドで発揮しました。ただし、ヤクルト時代の監督だった野村克也さんなら『何も考えていない配球』と厳しく叱ったと思います。日本のプロ野球で対決するレベルの外国人選手なら、あの配球でも討ち取れるでしょう。しかし相手はメジャーリーグの強打者ばかりです。おまけに国際大会は選手のテンションが桁外れに高くなります。レギュラーシーズンなら内角攻めを嫌がる打者でも、WBCなら食らいついてきます。日本代表のバッテリーはベネズエラの強力打線を相手に無意味な力勝負を挑んだようにしか見えませんでした」

 3回も失投が続けば、敗戦は必然だったかもしれない。広澤氏は「失投の責任は、誰よりも井端弘和監督が背負うべきだと考えます」と言う。

「リードとは対戦バッターの心理状態を読みながら、ピッチャーとキャッチャーが協力して配球を組み立てます。そして監督の目指す野球像や、バッテリーコーチの意見も大きな影響を与えるのです」

評価が高い坂本誠志郎のリード

 だが井端監督やコーチ陣は、日本代表のピッチャーやキャッチャーに「こういう配球でメジャーの強打者を討ち取ろう」と意思疎通を図ったのだろうか──広澤氏は疑問を呈する。

「日本代表の投手陣でメジャー組はともかく、国内組は監督やコーチの考えを伝える場所も時間もあったはずです。しかしベネズエラ戦で『井端ジャパンとしての投球』を感じさせる配球はなかったと言わざるを得ません。だからこそ若月捕手だけの責任にはできませんし、そもそも井端監督による若月捕手の起用を問題視するべきかもしれません。侍ジャパンには坂本誠志郎捕手も選ばれていますが、彼のリードに苦しめられているセ・リーグの打者は少なくないのです。やはりベネズエラ戦でマスクを被るべきだったのは坂本捕手ではなかったか、と思います」

 デイリー新潮は3月4日、【侍ジャパン「4番打者ばかり」を揃えた“歴代最強打線”の死角…元巨人4番が指摘する打撃と守備に不安が残る“2人のキーパーソン”の名前、「長嶋巨人」悪夢復活の懸念】との記事を配信した。

 この記事で広澤氏は侍ジャパンの懸念材料として村上宗隆の打撃と牧秀悟の守備を挙げた。

次ページ:強力打線が最大の敗因

前へ 1 2 次へ

[1/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。