「前園真聖」全治6カ月で問われる「バス旅」過酷化 背景に「低予算」と「視聴率狙いのゲーム的演出」
出演者に強いる負担
「それでもテレ東が主張するように、前園さんには《番組制作サイドの意向を汲み取っていただいた》のか、それともマネジメント会社が主張するように《出演者側の意向が十分に汲み取られず事故が発生した》のか、その差は重要です。そもそも『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』に始まるいわゆる“バス旅”シリーズは、過酷なロケが売りでしたから」
「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」は太川陽介と蛭子能収のコンビで2007年にスタートした。一般的な旅番組とは趣を異にし、制限時間内に目的地へ到達することが目的となっている。そのため、乗り継ぎが上手くいかなければ長距離を歩き続けることもあり、そこには旅情と呼べるようなものは滅多になかった。その過酷さもあって、蛭子は番組を卒業している。
「低予算で作れる、いかにもテレ東らしい番組で人気となりました。かつてなら他の民放各局は『よくやるよなあ』くらいの気持ちで見ていたものですが、ここ10年くらいは地上波離れなどにより制作費の削減が求められ、他局も似たような旅バラエティを作るようになりました。旅バラエティやグルメ番組は大外れしにくく、それなりに高い視聴率が取れるのでどこも力を入れています。すると、差別化を図るための演出も行われるようになってきたわけです。それが“ハラハラさせるようなゲーム的要素”です。出演者に負担を強いる傾向も強くなっています」
まさに今回の事故の原因とも言える。番組への影響はあるのだろうか。
「一部では打ち切りレベルなんて声も出ているようですが、テレ東にとっては看板番組のひとつですから終了とまでは行かないでしょう。それでも“出演者に負担を強いる”という点は見直されるかもしれません。番組内容が精査されて出演者の負担は軽くなるかもしれません」
現在、テレ東はバス旅の小学生バージョン「THEバス旅jr.」を企画しているようだが、果たして……。
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