「ミヤネ屋」後継MC、有力候補6人の実力 読テレが模索する「日テレ系列アナ」の素顔
系列局との関係
読テレが後続番組も引き続き制作することについて、日テレや同局系列の各社から異論が出たことはないという。だが、なぜか「後続番組の制作は日テレが行う」「この放送枠を日テレが奪う」という説が流れた。これには日テレ関係者たちが色をなした。
経営が独立した全国の放送局が、業務上の都合で連携している民放ネットワークの仕組みを考えると、あり得ない話だ。本当に「ミヤネ屋」の放送枠を日テレが奪ったら、読テレは経営規模の縮小を迫られてしまう。日テレと読テレの紛争は避けられない。
日テレ系列の他局も黙ってはいない。系列局内の信義違反となり、日テレが激しく突き上げられるのは確実だ。売上高に直結する制作局の変更は極めてデリケートな問題なのだ。
「ミヤネ屋」を高い視聴率のまま長らく続けてきた読テレ側が放送枠を奪われる理由はない。日テレも考えていなかった。万一、制作局を変更する場合、日テレが同等の利益が見込める代わりの放送枠を用意し、読テレと系列局を納得させなくてはならない。難作業になる。
好例は読テレが制作していた情報番組「ウェークアップ」(土曜午前8時)が昨年3月に終わり、直後にやはり読テレ制作の同「サタデーLIVE ニュース ジグザグ」(同11時55分)が始まったケース。放送時間は85分と95分。ほぼ変わらない。日テレは代わりの放送枠をつくったのである。
「ミヤネ屋」は帯番組だから代わりの放送枠を見つけるのが至難。仮に「ミヤネ屋」の制作局を日テレに移す場合、同局は読テレに「DayDay.」(平日午前9時)、あるいは「ヒルナンデス!」(平日午前11時55分)など帯番組の放送枠を渡すことになるだろう。日テレにメリットがない。
日テレが後続番組の制作を担当したら、社員と非正規スタッフを50人程度集めなくてはならない。MCと同じく、情報番組未経験者では困難なので厄介だ。話は制作陣の問題に留まらない。広告代理店と一緒にスポンサーを集める作業も読テレから日テレに移る。おいしいところだけ日テレが取るというわけにはいかないのだ。
他局系列も放送枠に対する考え方は同じ。たとえば2010年に始まり、宮根氏がMCを務めるフジの報道・情報番組「Mr.サンデー」(日曜午後8時45分)の場合、フジのスタジオから放送し、スタッフルームもフジにある。それでもフジと関テレの共同制作だ。日曜午後10時台の放送枠を関テレが持っているからである。だからプロデューサーにも関テレの社員が加わっている。
関テレが日曜午後10時台の放送枠を持ち始めたのは、人気トーク番組「たけしのここだけの話」(1988年)より前のこと。歴史が長い。1990年代、2000年代の日曜午後10時台は全て関テレが制作した番組か関テレとフジの共同制作番組である。
東京発の全国放送ばかりになっても味気ないのではないか。さて、引き続き読テレが制作する後続番組の命運やいかに。
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