井端監督が「すでに源田の次くらいに上手い」と評価する逸材も… 次世代を担う「4人の新星」

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「これで満足してもらっては困る」

 井端の高い評価を裏付けるように、宗山は大学球界を代表する選手に成長。2年春には首位打者を獲得して早くも大学日本代表入りを果たし、その後も厳しいマークの中でも結果を残し続けて、3年秋のシーズン終了時点で通算94安打、8本塁打、打率・348という圧倒的な数字をマークしている。24年のドラフト戦線でも最注目の選手であり、NPB球団の年初のスカウト会議でも必ずその名前が挙がるまでの存在となった。ただ、それだけの注目選手になったからこそ、さらなるレベルアップを目指してもらいたいと井端は語る。

井端「下級生の頃からずっと活躍していますし、本人にとっては大学日本代表に選ばれても当然という感覚で、ちょっと刺激がなくなってきていると思います。大学生の4年間は長いので、早くから活躍している選手はどうしても上級生になると気が緩んで、それがプレーに出てしまうこともあります。だから宗山には12月の大学日本代表候補合宿に行った時に、3月のトップチームのメンバーに呼ぶつもりだからということは伝えました。今でもプロの中で十分できるだけの力はあると思いますけど、そこで満足してもらっていては困りますからね。高いレベルの選手と一緒にやって、もっと上を目指してもらいたいです」

 24年3月のトップチームに選ばれた選手の中には、現在の日本球界でトップクラスのショートである源田も含まれており、年齢が近い小園海斗(広島)、紅林弘太郎(オリックス)の名前もある。彼らとともにプレーする中で、宗山が多くの学びを得て、さらなるスケールアップを果たしてくれることを期待したい。

無名の存在

 24年のドラフト戦線における野手の目玉が宗山だとすれば、投手の目玉と見られているのが金丸夢斗だ。高校時代は兵庫県の神港橘高校でプレーしていたが、甲子園や近畿大会などの出場経験はなく、3年時はコロナ禍で公式戦がことごとく中止になったこともあって、全国的には無名の存在だった。卒業後は高校(当時の校名は市立神港)の先輩にあたる山口高志(元・阪急)がアドバイザーを務めている関西大へ進学。1年秋にリーグ戦デビューを果たすと、2年春には早くもリーグトップとなる防御率0.33という圧倒的な数字を残している。この頃から関西の野球関係者から金丸の名前がよく聞かれるようになった。

 そんな金丸の存在を井端が知ったのは偶然の出来事だったという。関西大が所属している関西学生リーグは22年秋からCS放送の『スカパー!』で中継が行われることになり、その解説として井端が呼ばれた時に見たのが最初だった。

井端「プレーボールがかかると、関西大のキャッチャーが左バッターの内角高めに構えたんですね。左ピッチャーが狙って投げるのは難しいコースなので、いきなりそこに構えるかと思って見ていたら、149キロのストレートがそこに来て驚きましたね。こんなピッチャーがいるのかと。この初球のストレートで、バッターは完全に踏み込めなくなって勝負ありでした。実況のアナウンサーにいろいろ聞かれたんですけど、どんな経歴のピッチャーなのか手元の資料を調べるのに必死で、耳に入ってこなかったです(笑)」

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