66歳・清水ミチコが快挙 「いいとも」世代の枠を超え、デジタルでもファンを広げ続ける“驚異の柔軟さ”

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芸術分野で受賞

 3月2日、タレントの清水ミチコが令和7年度芸術選奨文部科学大臣賞(大衆芸能部門)を受賞した。これは文化庁が芸術分野において優れた業績をあげた人物に贈る賞であり、今年は映画部門で「国宝」の監督を務めた李相日なども受賞している。受賞対象となった清水の業績は、2024年11月から2025年4月にかけて開催された全国ツアー「清水ミチコ万博~ひとりPARADE~」である。【ラリー遠田/お笑い評論家】

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 清水は岐阜県高山市に生まれた。上京して芸能活動を始め、ピアノの弾き語りと声・歌・演技を一体化させたものまねで独自のスタイルを確立した。「笑っていいとも!」「夢で逢えたら」などの人気番組に出演して、ウッチャンナンチャン、ダウンタウンらと並んで当時の新世代芸人として注目を集めた。

 近年では全国を回るライブツアーを中心に精力的に活動を続けている。66歳という年齢にもかかわらず、現在でも大規模なライブを行っているのは驚異的なことだ。

 清水のものまねが単に似ているだけの芸にとどまらない理由は、対象への観察眼の深さにある。対象のしゃべり方や外見の特徴を丁寧に拾い上げ、本人のエッセンスを的確にすくい取っている。

 ちょっとした表情や仕草、口癖などに誰もが笑ってしまうようなリアリティが感じられる。清水のものまねの根底には、対象への興味と好奇心がある。だからこそ、彼女の芸は「風刺」ではなく純粋な「お笑い」として成立している。

 2024年11月にYouTubeで公開した動画ではいち早く高市早苗首相のものまねを披露していた。清水は彼女が首相に就任する前からすでにレパートリーに加えており、肩パッドの入った青いスーツを着て気合いのこもった眉を強調しながら「眉毛あれば早苗あり」と語りかけるそのものまねは、見る人に強烈なインパクトを残した。

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