WBCとは相性が良い「吉田正尚」 見せ場ゼロに“問題行動”の「村上宗隆」 天覧試合で分かれた明暗

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 実に60年ぶりとなる天覧試合が行われた3月8日。東京ドームの貴賓席で観戦された天皇皇后両陛下と愛子さまの視線を受けて、選手たちは一層の気合いが入ったことだろう。が、勝ち星を挙げた試合の後味は各人各様で……。

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“試合前の心構え”をお尋ねに

 1966年の全日本対ロサンゼルス・ドジャース戦以来となる今回の天覧試合は、WBCの日本対オーストラリア戦だった。

 スポーツ紙デスクの話。

「天皇ご一家が東京ドームにお着きになったのは試合開始の1時間半前。貴賓席のバルコニーに来場なさるまでに、井端弘和監督や山本由伸、近藤健介と懇談されました。その席で陛下は、大事な試合を前にした際の心構えをお尋ねになったそうです」

 もとよりスポーツには造詣の深いご一家である。

「少年時代の陛下は巨人軍のファンで、末次利光選手の背番号の入ったユニフォームを着て遊んでおられました。雅子さまは田園調布雙葉中学時代に、自らソフトボール部を創設するほどでしたし、愛子さまも幼少時からプロ野球の大ファン。内川聖一選手を応援されていた。また、東宮御所の職員とソフトボールに興じておられました」(皇室担当記者)

天皇ご一家も歓声

 さて、肝心の試合で一番の見せ場となったのは、侍ジャパンが1点を追う状況で迎えた7回。2アウト1塁で、バッターはボストン・レッドソックスの吉田正尚(32)である。

「吉田は内角低めのスライダーを捉え、逆転の2ランホームランを放ちました。この瞬間、天皇ご一家も歓声を上げられたそうです」(前出のスポーツ紙デスク)

 しかも、59年の天覧試合で巨人の長嶋茂雄がサヨナラ本塁打を放ったのと同じ、21時10分の出来事だった。吉田の本塁打を機に日本は辛くも天覧試合で勝利。なんとかWBC1次ラウンドを1位で突破したのである。

 なんといっても、吉田はWBCと相性が良い。

「前回の大会では13打点と、WBCの最多新記録をたたき出しました。とりわけ忘れられないのは準決勝のメキシコ戦で放った同点3ラン。日本の優勝に貢献した偉大な一本でした」(同)

 もっとも“本業”のメジャーリーグでは、近頃まったくパッとしない。

 MLBアナリストの友成那智氏によれば、

「5年で約123億円と破格の待遇で迎えられましたが、待遇に見合う活躍をしていないということで、レッドソックスではかねて“トレード候補”として名前が挙がっています。彼の特徴は選球眼が優れている点。メジャーレベルでは厳しい彼ですが、WBCでは活躍できることを見せつけましたね」

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