“3576億円軍団”ドミニカと“MLBスター選手が集結”のベネズエラ…「侍ジャパン」準々決勝の相手はどちらがマシか? 「打撃陣はもちろん、投手陣も充実しているのは…」

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敵の弱点は守備

 友成氏は「例えばドミニカのキャッチャーのオースティン・ウェルズはヤンキースに所属する強打者として知られています」と言う。

「25年のシーズンは21本のホームランを放ち、打率は2割1分9厘、長打率は4割3分6厘です。ところが守備は3つのエラーに5つのパスボールを記録し、盗塁阻止率に到っては2割5分3厘に過ぎません。アメリカでは『バントの処理さえできない』という辛辣な悪口もあるほどです。ベネズエラの守備陣も似たところがありますから、周東佑京選手のような足の速いバッターが3人とか4人スタメンで出場し、バントヒットや盗塁でかき回せば、勝つ確率は大幅に上昇したと思います。名将として知られる野村克也さんは『外国人投手は小技でイライラさせるに限る』と語っていたそうですが、そうした戦術が最も効果的なのがベネズエラやドミニカの投手なのです」

 だが今回の日本代表は強打者で固めてしまった。井端弘和監督が“ビッグボール”を選んだ以上、盗塁などの小技は期待できない。となると投手陣が相手打線を0点か1点に抑える必要がある。

最大の不安はクローザー

「ところが投手陣も不安材料が目立ちます。先発は山本由伸投手の可能性が高いでしょう。彼ならベネズエラやドミニカの強力打線を封じ込めるだけの力があります。ただしWBCには球数制限があり、準々決勝は80球です。更に日程の問題もあります。3月12日が準々決勝、16日か17日が準決勝、そして18日が決勝です。実は今回のアメリカ代表は山本投手が得意とするバッターが目立つのです。連覇するため決勝戦でフル稼働してもらうには準々決勝を5回とか6回で降板してもらうのが理想的なのは言うまでもありません。ところが後続がいないのです」(同・友成氏)

 好調なセットアッパーとして注目されている種市篤暉は、ロッテの先発ピッチャーだ。ロングリリーフは可能だろう。しかし準決勝と決勝のことを考えると、あまり長く投げてもらうわけにもいかない。

 山本と種市の継投で相手を8回まで無失点に抑え、日本がリードしているという理想的な展開になったとしても、クローザーが誰かという問題がある。友成氏は「率直に言ってクローザーが大勢投手だとホームランを打たれる可能性があります」と懸念する。

人材不足が露呈?

「オーストラリアの代表選手はマイナーリーグのレベルで、にもかかわらず2本のホームランを打たれたのは評価できません。他の投手もベネズエラやドミニカの強打者を押さえられるかどうか……。やはり2023年のWBC日本代表に比べると、投手陣の駒が不足しているという印象は否めません。ブルペンデーの総力戦で挑むにしても、メジャーのスラッガーに打たれる心配があります。“たられば”論になってしまうかもしれませんが、今回の日本代表は打者も投手もメジャーのベテラン組を重用しすぎたかもしれないと心配しています。もう少し若手を積極的に抜擢していたら、今のような人材不足に悩まされることもなかったのではないでしょうか」(同・友成氏)

デイリー新潮編集部

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