「内閣が吹っ飛ぶレベルの問題」連発でもビクともしない高市政権の秘密

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ネットの無名戦士たち

「この蒸し返しに小川氏がひるんだのかわかりませんが、国会での追及は想定されたものより相当トーンダウンしました。自民党は衆院選時にかなりの予算を組んで代理店を通じてネット対策を展開していたと聞きました。選挙後は何も行っていないようですが、その効果が続いている印象ですね。“ネットの無名で無報酬の戦士たちが高市政権を支えている側面は大きい”と言われていますね」(同)

 歴代首相にも一定数の「戦士」はいたのだが、高市氏のそれとは数も熱量も異なるというのは衆目の一致するところであろう。

 国会で高市氏に厳しい質問をすれば、その動画が批判的コメントと共にアップされる。SNS上で批判めいたことを投稿した政治家に対しても、かなりの批判が寄せられる。むろん共感や賛同の声も寄せられるとはいえ、神経を消耗するのは想像に難くない。

安倍元首相が抱えた森友問題との比較

 ストレスを抱えるに留まらず、失職した大物議員もいた。台湾有事発言を引き出した中道の岡田克也元外相は「発言を引き出したお前が悪い」などといった批判が拡散され、落選の憂き目にあったのは記憶に新しい。この拡散に戦士たちが貢献したのは言うまでもない。

「東京高裁が旧統一教会に解散命令を出す中で、かつて高市氏が統一教会の機関紙『世界日報』に何度も登場したことも一部では批判されましたが、これもさほど支持率には影響を与えていません。宗教関係では地元の宗教団体からの献金についても問題視されなくなりましたね」(同)

 高市氏の名前入り仮想通貨SANAE TOKENは即座に自身のXで関与を否定して注意喚起したが、運営側からアプローチを受けた地元支援者が「高市事務所に声掛けはした」ことをメディアの取材を通じて認めている。金融庁が調査を検討しているとの報道もあった。

安倍元首相の「森友問題」

「支援者自身、仮想通貨だと思っていなかったようですが、政権に勢いがなければ“脇が甘い”と言われ、問題を引きずって支持率に影響した可能性もあります。安倍晋三元首相の『森友問題』は長引き、政権の体力を奪いました。あの時に今の高市内閣くらいの勢いがあれば文句を言われることもなく、さほど大きな問題にならなかったのではと言う人は確かにいますよ」(同)

 数々のトラブルや疑惑を吹き飛ばしてきた高市内閣だが、決して前途洋々ではない。ただでさえ物価高への有効な手は無いと見られていたところに、米国・イスラエルによるイラン攻撃の影響も大きな懸念材料となっている。高市内閣がわかりやすい実績をあげられるかについては悲観的な見方も強い。「岩盤保守層」に関して言えば、8月には靖国参拝を実行するかどうかが一つの試金石となる。石破氏に敗れた総裁選の際には、「靖国神社参拝を首相として実現します」と明言しているのだ。「日中関係に鑑みて断念」というわけにはいかないだろう。

 政治部デスクが「こんな政権見たことない」と感嘆する勢いはいつまで維持されるか。無名の戦士たちの戦いぶりに負うところも大きそうだ。

デイリー新潮編集部

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