「出産できなくなるかも…」20代で下した手術の決断 将来のリスクを抱えても守りたかった“自分の未来”

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医師の家族にも相談

 提案されたのは、子宮の入り口を円錐状に切り取る「円錐切除術」。この手術は将来、出産となった際、切迫早産のリスクが上昇する可能性もある。

「身近に不妊治療で苦しんでいる人がいたので、その辛さは分かっていました。手術で子供ができにくい体になってしまうのではないか。せっかく授かっても、手術のせいで失ってしまうのではないか。大げさかもしれませんが、女性としての夢を諦めなければならないのか、とも思いました」

 すぐに、医師だった叔母と実兄にも相談をした。当初は「出産するまではレーザー治療で様子を見てはどうか」「軽度に戻る可能性もあるから、切らなくてもいいのでは」などの意見もあった。

 だが、専門医の判断は厳しかった。レーザーは根本解決にならず、妊娠によるホルモンバランスの変化でがん化が進むリスクがあるというのだ。

「男性の先生の意見だけでなく、結婚や出産のことも踏まえた女性の意見も聞きたいと、最後の一歩まで粘りました。どの先生に聞いても、やはり手術がベストだという結論でした。最終的に、できるだけ短く切りすぎないという条件で、自分の未来を守るために手術を決意しました」

 手術は無事に終了。体調は良好で、現在は経過観察中だ。再発の不安をゼロにすることはできないが、「気づけて良かった」という思いを胸に日々を過ごしているという。

 ただ、途中、「なぜ私が」と何度も思ったという。健康体で、健康診断で引っかかったこともなかったし、不健康な生活をしていたわけでもない。「何が悪かったんだろう」と考えたこともある。

「中等度の時ももちろん不安だったし、どうなるんだろうという気持ちがありました。でも、健康体だし大丈夫でしょう、まだ、若いし免疫が勝つでしょうと思っていましたが、1年で手術が必要な状態まで進んじゃうんだなと。自分は大丈夫だろうと思っていたけど、そういうことはないんだなと思いました」

 一度診断されたら、一生付き合っていかなければならない病気。生理痛になったりしただけで、ネガティブな感情になったりすることもある。だが井口は、心の整理をつけ、前を向こうとしている。

「なっちゃったことはしょうがない。今回は『厄落とし』だったと捉えています。命に関わる病気に早く気づけてよかった。根本的にはネガティブな性格ですが、結果的にポジティブに考え直すことを癖にしています」

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 第2回【「モッツァレラボディ」で涙の家族会議 「芸能界をやめるか、井口家から出ていくか」究極の選択を迫られた井口綾子】では、井口が幼少期からグラビアデビュー、現在の仕事について語っている。

井口綾子(いのくち・あやこ)
1997年、神奈川県出身。タレント、モデル。青山学院大学在学中にミス青山準グランプリを獲得。2018年に「週刊プレイボーイ」でグラビアデビュー。バラエティ番組などで活躍する一方、家業の美容室経営にも携わる。

デイリー新潮編集部

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