高市首相「日本は強くなれる」が支持され、野田佳彦氏「民主主義が大きく後退する」が反発を招いた「集団心理」とは…野党がハマった“悲観的なメッセージ”の落とし穴
期日前投票も高市旋風
一度、有権者が不快に感じてしまうと、これを挽回するのは並大抵のことではない。結果として菅内閣も石破内閣も支持率は低迷した。
「次は野党のリーダーです。中道改革連合の共同代表だった野田佳彦さんは自民党の圧勝予測が報道されると『民主主義は大きく後退してしまいます』と危機感を煽りました。これも“脅迫”の一種ですから有権者は反発したわけです。一方、高市さんは常にポジティブなメッセージを発し続けました。選挙の遊説では『日本の未来は明るい』、『未来への投資』、『日本はまだまだ強くなれる』と前向きな姿勢に終始しました。これに『私と一緒に頑張りましょう』という呼びかけが加わると、有権者は『高市さんに協力したい』という気持ちになります。投票を強制されるのではなく、自分たちで行動を共にしているという連帯感を覚えるのです。今回の衆院選では期日前投票の多さが注目されましたが、高市さんの遊説が影響を与えた可能性は高いと考えています」
イメージ戦略に失敗した中道
志村氏は「今後の選挙は、党首のイメージが獲得議席に大きな影響を与える」と指摘する。自民党総裁である高市氏は、まさにイメージを味方につけて選挙で大勝した。
一方、中道の野田氏と斉藤鉄夫氏の2人はイメージ戦略が決定的に劣っていた。志村氏は「野田さんと斎藤さんのお二人は“組織票支持団体の代弁者”という印象しか有権者に与えられませんでした」と指摘する。
第1回【「参政党」でも「れいわ」でもなく「高市首相」がSNSで独り勝ちした理由…有権者の心を鷲掴みにする「庶民宰相」との共通点とは】では、なぜ高市氏はこれほど人気があるのか、少なからぬ人々が首を傾げる中、「保守派・タカ派で不安」という世論がひっくり返ったため、という意外な理由について詳細に報じている──。
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