「参政党」でも「れいわ」でもなく「高市首相」がSNSで独り勝ちした理由…有権者の心を鷲掴みにする「庶民宰相」との共通点とは

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早苗と角栄の“笑顔効果”

「SNSが代表例ですが、現代の選挙ではインターネット空間における“評価”が有権者の投票行動に重大な影響を与えます。そしてネット空間では基本的に“親しみやすい人”と“いい人”が圧倒的な支持を集める傾向があります。もし今、角栄さんが自民党総裁で首相なら、やはりSNSで人気を誇ったに違いありません。誰にでも分け隔てなく『ヨッ!』と声をかける姿は、まさに“親しみやすい人”のイメージそのものです。人なつこい笑顔は“いい人”という印象を強めます。さらに有権者の心を掴む演説、即断即決のリーダーシップ、抜群の記憶力と理解力で官僚と互角に政策論争を戦ったところなど、高市さん人気と重なり合う要素がたくさんあります」(同・志村氏)

 田中角栄と同じように高市氏も笑顔が評判だ。演説も評価が高く、「財務省と戦って消費税減税を実現してほしい」とリーダーシップに期待する声も多い。

「無党派層は具体的な政策よりリーダーの人柄を重視する傾向があります。高市さんが若かった時の『ヘビメタバンドのドラマーだった』、『バイクに乗っていた』、『トヨタのスープラが愛車だった』というエピソードは無党派層に親近感を覚えさせ、『高市さんの人柄は好ましい』という評価に結びつきました」(同・志村氏)

180度異なるキャラ

 首相に就任する前、高市氏は「保守派・タカ派」というイメージも強かった。

「“高市さんは強面”という先入観とは異なるキャラクターをアピールできたのも好感度が上昇した理由の一つだと思います。特に外交での姿です。高市さんはアメリカのトランプ大統領が訪日すると2人で腕を組んで歩き、米軍基地で跳びはねる姿も『かわいい』と好意的に受け止められました。韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領とのドラムセッションやイタリアのメローニ首相との熱烈なハグも話題を集め、『怖い人って思っていたけど、いい人だ!』と有権者のイメージが180度変わったのです」(同・志村氏)

“高市人気”の特徴として、野党などが批判を行うと支持者が猛烈に反発するという傾向を挙げることができる。

 なぜ高市氏に対する批判は許されないのか、第2回【高市首相に厳しい質問をするのは「イジワル」なのか 逆風からのスタートが生んだ“早苗推し”という社会現象の正体】では、心理学の「アンダードッグ効果」や「バンドワゴン効果」から“高市推し”の本質に迫る。

デイリー新潮編集部

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