「平野レミさんはいまだに『下品すぎ』と言われますが(笑)」相手に恵まれたものまね芸、大失敗のネタも… 清水ミチコが大舞台で見つけた“自分”

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新ネタを試すラジオ

 新ネタや時事ネタを作るときは、態勢を整え、机に向かって作業するのが常だという。

「自分がお客さんだったらどういうものを見たいか、というところから考えますね。いつも情報を探しているのは性分でもありますしね。時事的なネタであれば、まずはラジオでやってみて、リスナーに受けたらライブでもやってみようかと。その意味ではラジオは試金石みたいなところもありますね。でもね、やっぱりネタには困りますよ。以前は数年もつようなネタもありましたが、今は皆さん、すぐに(ネタの元になる出来事を)忘れちゃうから。何かが起こったときにどういうネタにしようとか、どういう笑いにできるかなとか考えるんですが、最近はそれに対して怒る人もいますからね」

 そうした線引きについては、事務所スタッフにネタを見てもらうことで判断しているという。

 時には失敗するネタもある。その例として「オペラ銭形平次」を挙げる。

「いろいろクラシックの名曲を並べて作ったんです。そのうえで『結局やってることは銭形平次かよ』というオチだったんですが、長かったんですよ。20分もあるネタだったので。でもあまりに一生懸命作っていたから、みんな長いと言えなかったみたいで。本番では最初の2分をやった段階で『これはダメだ』って思いましたけど、もう始まってるから全部やりましたよ。地獄の20分間でした(苦笑)。そのときにたまたまくりぃむしちゅーさんが見に来てて。今でもあのネタのことを時々からかわれますよ」

映画で桃井かおりの代役?

 ものまねをする相手には恵まれてきたとも話す。

「不愉快ではあるだろうけれど、水に流してくださるかたが多くて助かっています。平野レミさんにはいまだに『嫌い。下品すぎる』なんて言われますけども(笑)」

 デビュー前からものまねをしている桃井かおりとは、1988年の映画「木村家の人びと」で初共演した。台本読み合わせの際、桃井が遅れてくることになったため、滝田洋二郎監督から「時間がもったいないから、君、やってくれる?」と言われ、桃井の台詞部分も担当することになった。

「楽しかったし、光栄でした(笑)。終わってから、桃井さんに『いい味出したんだって?』なんて言ってもらえて」

 矢野顕子については、歌だけでなく、ピアノの弾き方やトーンまでも真似してきた。

「自分でもなり切っているというか、なりたいという気持ちがあるので、ああいう風にピアノを弾きたいと思うんです。矢野さんはすごく自然に弾く人なので、私も誇張はしないんです。自由に弾いて自由に歌を歌われるんですが、そこは真似できないんです。自由に歌う矢野さんの真似はできるんですが、自分で自由に歌おうと思うと難しいんですよ。矢野さんにはやっぱりなれないんだなと思って。でも以前、矢野さんのツアーにゲスト出演でついていったことがあって、『矢野さんになれないって分かりました』って話したら、『それはそうよ、私だってミッちゃんにはなれないわよ』と言ってもらいました」

 最近では高市早苗首相のものまねを黒柳徹子の前で披露したが、「似てないわね」と一刀両断されたという。

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