「中道改革連合」議席半減で起こること 創価学会の集票力への疑念 新党は「内部から崩壊するかも」
政見放送にダメだし
それにしても、支持母体に創価学会という巨大宗教団体をもつ公明党と一体になりながら、なぜ“中道”は敗れるのだろう。
「前回申し上げましたが、『投票には行かない』と言っている学会員が少なくありません。いくら教団トップの決めたこととはいえ、26年も組んできた自民と離れたから今度は立民出身の候補者を応援しろと言われても、そう易々と従えないと。投票に行かないということは、選挙活動もしないということです。つまり“フレンド票”を集めるために知り合いに電話をかけて投票を呼びかけるようなこともしないわけですから、当然ながら組織票は減るわけです」(山田氏)
もちろんすべての学会員が選挙活動をしないわけではない。
「政見放送を見ましたか? 自民の高市首相は女性だし表情も豊かでハキハキしゃべる。チームみらいの安野貴博党首は若い。一方、中道は共同代表の野田氏と斉藤氏が並んで登場し、これも学会員の中で評判が悪い。『お通夜のよう』『年寄り臭い』なんてダメ出しの声があるそうで、しかも『主張がわかりにくい』と。熱心な学会員の中では『選挙で自分たちの主張が浸透しなかったのは野田のせい』という声が出始めているとも聞きます」(山田氏)
選挙は“完勝”が合い言葉だった学会で、敗北が意識されているということだろうか。
創価学会の焦り
「創価学会の機関誌『聖教新聞』では中道の選挙活動が取り上げられるようになりました。これまで『聖教新聞』は選挙区の活動や特定の候補者を紙面に取り上げることが少なかったため、異例なことです。これこそ学会の焦りと見ることができると思います。一方、青年層向けの機関紙『創価新報』では、選挙期間中であるのもかかわらずトップを飾ったのは“佐渡の観光案内”でした。まるで選挙報道を放棄したかのような編集方針は、学会内部でも批判されているそうです」(山田氏)
中道が負ければ、学会の組織力を見る目も変わってくるのだろうか。
「1選挙区に2万票の組織力があるなんて幻想にすぎません。むしろ、これまで自民と組んで互いに応援を呼びかけていたからこそ、公明議員は小選挙区でも勝つことができた。それが自民と選挙協力ができなくなったために小選挙区から撤退し、比例だけを選んだのです。その上で中道が敗れたとなれば、『創価学会、恐るるに足らず』という声が上がり始めるかもしれません。そして公明党があったからこそ創価学会も拡大できたという相互関係をも破壊する可能性が出てくるでしょう」(山田氏)
公明党は創価学会の言いなりという指摘もあったが。
「確かに公明党は創価学会の目標を達成するためのツールという側面もありましたが、信心すれば幸福になると学会員たちは信じている。幸福になるために公明党に投票し、政策を実現してもらう。だから選挙応援をしてきたわけです」(山田氏)
それが「選挙は功徳になる」に通じるわけだ。
「公明党が政策を実現しましたと学会員が宣伝することで、創価学会も大きくなってきたわけです。しかし、野党になって選挙でも負けるとなると、政策も実現できなくなる。創価学会の縮小につながると考えるのが自然です」(山田氏)
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