“3年13億円”で巨人入りの則本昂大 「マー君と同じ道をたどる」と言われてしまう理由

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チームづくりの“伝統”

 則本もまた、転向1年目の24年は32セーブを挙げてタイトルを獲得したものの、昨季は3勝4敗16セーブにとどまっている。あるいは先輩の轍を踏むことになりかねないと指摘するのは、スポーツライターの吉見健明氏である。

「チームづくりにおいて、実績を有する選手はなりふり構わず獲得する。そんな“伝統”が、依然として巨人にはあります」

 が、昨季加入した田中は3勝に終わり、また18年には楽天からマリナーズを経た岩隈を獲得したものの、1軍登板のないまま20年に引退している。

「選手としてのピークを過ぎた則本も、現状では先発で使ったら5回まで持たないでしょう。結局は中継ぎ起用に落ち着くのではと思います。巨人に移籍した選手は、得てしてチーム独特の雰囲気に苦しめられることが多い。勝てば大いにもてはやされますが、負ければOBから評論家、ファンに至るまで、楽天では経験しなかったようなバッシングに見舞われることでしょう」

常軌を逸した契約金

 一方、野球評論家の江本孟紀氏は、

「昨季の巨人戦は毎試合、ほぼ満席状態。球団は儲かっているのでしょうが、それにしても則本の契約金は常軌を逸している。おかげで他球団も契約金をつり上げざるを得ない状況が生じています」

 そうあきれながらも、前出の“独特の雰囲気”に言及して、

「昨季はふがいない成績に終わった田中もバッシングを浴びました。ただし、その経験を生かして後輩の則本を鼓舞するような余裕はありません。田中自身が今季、まさしく背水の陣となるからです」

 共倒れとならないよう祈るばかりだ。

週刊新潮 2026年1月29日号掲載

ワイド特集「上を向いて歩こう」より

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