「推定だが、3年総額5億円が妥当」 辰己涼介と楽天が交わした“愛のある契約”のナカミ

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「推定年俸も契約年数も分からない」

「契約内容は言えないんですけど、愛のある契約形態にしてもらった」

 国内FA権を行使するも楽天残留を決断した辰己涼介(29)が1月16日、仙台の球団事務所で契約を更改した後、記者会見で笑みをたたえてこのように語った。

 更改後は、いわゆる“推定”と付して年俸額が明かされるものである。ところが今回は、金額はおろか契約が単年か複数年かすら定かでない。

「推定年俸は、まず本人に教えてもらいます」

 と、スポーツ紙デスクが内幕を語る。

「選手が教えてくれない場合は、球団スタッフに聞きます。去年の辰己は“1億円を超えた”ということまでは割り出せました。でも、今回は球団も口を閉ざしたので、推定年俸も契約年数も分からないんです」

楽天と再交渉

 実際、どういう契約を結んだのか――を考察する前に、今オフの辰己について、簡単に説明しよう。

「辰己は、かねてポスティング制度でのメジャー挑戦を球団に要望していました。国内FA権を取得した今オフもしかりです。彼は2年後に海外FA権を取得予定。そうなると球団に譲渡金が入ってこないので、そろそろ認めてくれると期待していた。なのに、結果は“ノー”。そこで彼は、国内FAに踏み切ったのです」

 国内FA権を行使すると、海外FA権は4年先に繰り延べされてしまうのだが、

「ポスティングを容認してくれる球団に移籍すればいい、と考えたようです。ところが、手を挙げてくれる球団は現れずじまい。そりゃあ、出ていく前提の選手なんて取りたくないですよね。結局、宣言残留を認めていた楽天と再度交渉することになったのです」

“愛のある契約”

 そこで本題。“愛のある契約”とは何か。ポスティングを容認したのか。

「それはない。だったら最初から認めていたはずですから」

 では、辰己はどういう点に“愛”を感じたのか。

「争奪戦にならないFA選手は、足元を見られて激安契約を結ばされるものです。ところが、楽天は足元を見ることなく、FA宣言前と大差ない条件を辰己に提示した可能性があります」

 具体的には、

「まさに推定ですが、FAの付加価値を加算した3年総額5億円程度が妥当。ただ、現状維持の1億円超での単年契約であっても、辰己にとっては御の字。いずれにしても、FAに失敗した選手に対して大甘な契約ですから、球団としては前例にしたくない。だから口を閉ざしたのでしょう」

“愛”に報いる活躍を。

週刊新潮 2026年1月29日号掲載

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