サッカー界でまさかの「茨城旋風」が! J1から大学まで優勝ラッシュ

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関東リーグ優勝

「私はここに宣言します! 茨城県、サッカー王国!」

 昨年12月6日、サッカーJ1で鹿島アントラーズが9年ぶりにリーグ優勝を飾った際、試合後のセレモニーで大井川和彦茨城県知事は、こう雄叫びを上げた。

 この1週間前、J2でも水戸ホーリーホックが頂点に立っていた。だとしても、“サッカー王国”は言い過ぎだ――と思ったら、どうやらそうでもなさそうだ。

 12月21日には、鹿島ユースが高円宮杯U-18プレミアを制覇。日本クラブユース選手権(U-18)、Jユース杯と合わせて史上初めて“ユース3冠”を達成した。

 そして、彼らと同じく茨城県にキャンパスを構える筑波大学も27日、全日本大学選手権(インカレ)を制した。こちらも、関東リーグと合わせて2冠達成である。

「インカレVはもちろん“日本一”を意味しますが、実は関東リーグ優勝の方が難しいんです」

 と、サッカーライターが解説を加える。

「大学の選手に目標を聞くと『優勝』と口をそろえますが、それは関東リーグでの優勝のこと。ユースを別にすると、日本全国の猛者たちは関東の大学に進むので、他の地域のリーグとはレベルが段違いなんです」

 そういえば、関東の地方大会に過ぎない箱根駅伝も、全日本大学駅伝などと比べてはるかに権威がある。それと同じ状況なのだとか。

“5冠”ならず

 ちなみに、筑波大のOBには、古くは日本サッカー協会前会長の田嶋幸三氏をはじめ、長谷川健太、“ゴン”こと中山雅史や井原正巳ら有名選手、最近では谷口彰悟や三笘薫といった日本代表が名を連ねている。

 さらに、全国高校サッカー選手権でも“茨城旋風”が巻き起こった。同県代表の鹿島学園が、準決勝で優勝候補筆頭の流通経済大柏(千葉県)を破り、初の決勝進出を果たしたのだ。なお、鹿島学園からも、森保ジャパンで活躍する町田浩樹や上田綺世が輩出している。

 1月12日、神村学園(鹿児島県)との決勝戦が国立競技場で行われた。残念ながら、結果は0―3で、初Vならず。茨城県の“5冠”も露と消えた。

 とはいえ、ここまできたら堂々と“王国”を名乗っていいのかもしれない。

週刊新潮 2026年1月22日号掲載

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