合格条件が「ベンチプレス70キロ以上」の独自路線も…大手事務所がこぞって参戦する「ボーイズグループ」戦国時代を制すのは
旧ジャニがなくなって…
旧ジャニーズ事務所(現SMILE-UP.、以下SMILE社)から所属タレントのマネジメント権を引き継いだSTARTO ENTERTAINMENT(同STARTO社)が昨年の大みそか、東京ドームで年またぎのカウントダウンコンサート(カウコン)を3年ぶりに開催した。
事前に出演告知のなかった元TOKIOの松岡昌宏(49)、男性デュオ・DOMOTO(旧KinKi Kids)の堂本光一(47)がサプライズで登場し、世代を超えた73人のアーティストたちが全34曲を披露した。
「22年開催の前回までは、毎年フジテレビが生中継し、深夜にもかかわらず、11~15%台の高視聴率を記録。それが、今回のカウコンは年明けからNetflix(ネトフリ)で独占配信されています。STARTO社としては、旧ジャニーズ時代のようにテレビ各局とベッタリという状態を避け、収益を優先したのでは、との声もあります」(レコード会社関係者)
23年秋、創業者の故・ジャニー喜多川氏の性加害問題を受け、ジャニーズは社名変更を余儀なくされ、翌年4月にマネジメント権をSTARTO社に移譲した。
「所属タレントとの専属契約、肖像権管理を徹底していた旧ジャニーズと異なり、STARTO社は基本、タレントとエージェント契約。これまでに、TOKIO、KAT-TUNが解散、DOMOTOの堂本剛(46)は独立し、かつて東西で300人ほどいたジュニア(元ジャニーズJr.)は、CDデビューを控えていた複数のグループがあったものの、大幅に再編。ジュニアの数は東西で50人ほどまでに減ってしまいました」(ベテラン芸能記者)
芸能界における男性グループをめぐる状況も、大きく変わったという。
「ジャニー氏の問題発覚後、テレビ各局で大きく変わったのが音楽番組です。かつては、とにかく旧ジャニのグループ・タレントが優先され、ほかの事務所の男性グループにとっては不遇な時代が続きました。しかし今は、K-POPグループをはじめ、旧ジャニーズの所属タレントも続々と起用され、いわば“自由競争”が起こっています」(番組制作会社スタッフ)
音楽番組の変わりよう
例えば昨年大みそかの「第76回NHK紅白歌合戦」の白組で見ると、紅白に3年ぶりの出場となった旧ジャニーズ勢からはKing & Prince(キンプリ)とSixTONESの2組。ほかのグループは、ORANGE RANGE、&TEAM、M!LK、元キンプリのメンバー3人で構成されたNumber_i、BE:FIRSTの5組だった。
「キンプリとNumber_iのメンバーが同じ番組に出演するなど、ほんの数年前まで絶対にあり得なかったことです。もう一つ顕著な事例が、旧ジャニーズの場合、各グループは敷かれた“レール”の上を走っていれば順風満帆でしたが、今はそうはいかくなりました。そんな状況を打破した成功例がtimelesz。Sexy Zoneからの改名にあたり、新メンバーオーディションをネトフリで配信してバズりました。配信での人気が再始動後の人気にも直結しています」(先のレコード会社関係者)
こうした状況下、老舗の大手芸能事務所が動き出している。
昨年12月22日、ホリプロは日本で最も歴史のあるオーディションとして知られている「ホリプロタレントスカウトキャラバン」の決選大会を行い、合格した男性5人のボーカルグループ「unløck」の結成を発表した。大手レコード会社・エイベックスと組んだプロジェクトで、4月1日にメジャーデビューする。
また、同事務所からは、timeleszのオーディションで落選した西山智樹(25)と前田大輔(25)が中心になって結成した、男性7人組「TAGRIGHT」のデビューも決定しているという。
また、プロダクション尾木の子会社「Mama&Son」は昨年夏までに、フジテレビ系で放送された男性ユニットオーディション番組「BEASTAGE(ビーステージ)プロジェクト」(フジテレビ系)から誕生した6人組ユニット・└BHNX┘(ビーハンクス)を結成した。
「ホリプロは19年に同事務所初の男性ダンス&ボーカルグループ・WATWINGをデビューさせましたが、正直、芳しくはありませんでした。それもあって、今回の2組の売り出しには本気度を感じます。└BHNX┘は筋肉に特化した“ビースト系”ユニットを目指すべく、審査では歌やダンススキルにくわえ『ベンチプレスで70キロ以上』という合格基準も設けるなど、かなりの独自路線です」(同前)
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