「最初はすごく丁寧で良い人だなと思っていたのに…」 コスプレイヤーや同人作家がストーカーに狙われる意外な理由 「絵やキャラのイメージを相手に重ねてしまう」
絵と作家のイメージを重ね合わせる
こうした被害をSNSで告白する人は少なくない。ストーカー行為が起こるのは、同人作家に対して歪んだ感情を抱く層が一定数存在するためなのではないかと、前出の同人作家が話す。
「私の知り合いから聞いた話ですが、絵と同人作家のイメージを重ね合わせる人がいるようです。声優さんとアニメのキャラを同一視する人はたくさんいますが、それと同じ感覚なのかもしれません。ただ、“かわいい絵を描く人だから、性的な話をしても問題ないだろう”と一方的に思い込み、卑猥なトークを始めるのは勘弁してほしいです。
それと同じことがコスプレイヤーにも起こっているようです。知り合いはよく、肌の面積が多い、露出度が高い衣装のキャラのコスプレをしています。キャラが好きでコスプレをしているのに、肌を見せるのが趣味だと誤解されることが多いようですし、『変態なんだろ』『肌を見てほしいんだろ』とセクハラに近い言葉を掛けられることがあるそうです」
一昔前、同人誌即売会では、同人作家にスケッチブックに絵を描いてもらう“スケブ”という文化が盛んだった。無料でファンサービスの一環として行われるものだったが、一部の人が同人作家に卑猥なイラストや、強引な要求を行うようになり、実施を取りやめる例が続出した。一部の人の心ない振る舞いで、文化が衰退するのは残念である。
画廊にやってくるギャラリーストーカー
ストーカー行為は、画家などのアーティストの世界でも相次いでいる。貸しギャラリーなどで個展を開いている画家が在廊しているときにやってくる、ギャラリーストーカーという存在もいる。長時間作家を拘束し、まるでギャラリーをキャバクラのように扱っている人がおり、アーティストを悩ませている。
「ストーカーは絵を買うことは一切ありません。数百円のポストカードを1枚買うだけ。本来であればポストカードだって買ってもらえたら嬉しいのですが、それをきっかけに数時間拘束されてしまうのですから、たまったものではありません。しかも、展示されている絵と何も関係ない、個人情報や趣味の話題を振られることもしばしばです」
そう話すのは、人気の高い女性アーティストであるが、美大生時代からストーカー的な存在に悩まされてきたと話す。また、友人にも現在進行形で付きまといにあっている人がいて、心配なのだという。
こうしたストーカー行為を働く人は性別を問わず、一定数いるのは間違いない。同人誌即売会やギャラリーへの訪問は容易だし、アイドルイベントのような距離感があるわけでもないため、ストーカーの標的にされやすいのではないかという意見もある。トラブルに発展しそうな場合は放置をするのではなく、周囲や警察に相談を行うべきであろう。








