青学3連覇「原晋監督」の気になる去就 関係者が打ち明けた「実業団での評価が二分されている」理由

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 第102回箱根駅伝で、史上初となる2度目の3連覇を成し遂げた青山学院大学。同大を率いる原晋(すすむ)監督(58)は「名将」の名をほしいままにし、わが世の春を謳歌(おうか)するが、意外な“弱点”を指摘する声も。

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駅伝で“二冠”

 監督としては単独最多となる9度の優勝を飾った感想を問われ、

「われながらやるな、と。すげえな、俺」

 と自賛してみせた原監督。スポーツ紙記者によれば、

「スタートは16位(往路1区)と大きく出遅れたものの、終わってみれば自ら打ち立てた昨年の大会記録を3分45秒も更新する圧倒的な強さを見せつけました。そんな原監督のもう一つの“偉業”が、元日に開催された第70回全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)での優勝です」

『箱根駅伝は誰のものか』の著者で、自身も東京農大生時代に箱根出場経験のあるスポーツライターの酒井政人氏が言う。

「今年のニューイヤー駅伝はGMOインターネットグループが大会新記録で初優勝を飾り、大きな注目を集めました。GMO陸上部は同社創業者の熊谷正寿代表(62)と原監督が意気投合し、2016年に創部された新興チーム。以来、原監督はアドバイザーを務め、22年からは『EKIDENダイレクター』の肩書でコミットしてきました」

 優勝メンバーであるGMO走者7人のうち4人が青学出身だったこともあり、「原監督は大学・実業団の両駅伝で“二冠”を達成した」と評されているのだ。

「ノリでやっちゃった」

 今回の箱根駅伝で驚異の区間新をたたき出し、「シン・山の神」を宣言した青学5区走者の黒田朝日選手(21)も、4月からGMOグループへの入社が決まっている。

「ニュースターの加入で、早くも2連覇の期待が高まる一方、黒田が見せたパフォーマンスが関係者の間で物議を醸しているのです」(前出のスポーツ紙記者)

 山登りの5区で5位から一気に逆転した黒田は、ライバル・早稲田大学の監督車を抜き去る際、助手席に座る花田勝彦監督(54)に向かってガッツポーズ。本人は「ノリでやっちゃった感じです」と話したが、

「花田さんは原監督の推薦でGMO陸上部の初代監督に就任した過去もあり、“礼儀に欠ける”と眉をひそめる向きも。花田さん自身は不快に思っていないようですが、黒田に注意などしなかったと伝えられる原監督の指導姿勢については、一部から批判的な声が上がっています」(同)

評価が二分される理由

 さる実業団の駅伝関係者が事情を打ち明ける。

「メディア露出も多い原監督を“チャラチャラしている”と見る陸上関係者は少なくありません。加えて、実業団の中には『原メソッド』と呼ばれる選手の自主性を重視する独特の指導法になじんだ選手を“扱いにくい”として取りたがらないチームもある。仮に来年、箱根4連覇を達成しても、彼の“技・体・心”を標榜した技術偏重とも映る指導法への評価は二分したままでしょう」

 青学の現役やOBランナーから「世界大会や五輪代表選手を出す」ことを悲願に掲げる原監督だが、

「教え子でいうと、ニューイヤー駅伝で1区を走ったGMO所属の吉田祐也選手(28)が昨年の世界陸上に出場した以外、五輪・世界陸上の代表は出ていないのが現状です。かつて原監督は“サラリーマンでいえば60(歳)は定年”と話すなど、目下、その去就にも注目が集まっています。本気で世界を目指すなら、実業団で指導者になる道が有力ですが、名将といえども、転身後に成功が約束されている環境にはありません」(酒井氏)

 GMOの監督に就任する日は来るのか。

週刊新潮 2026年1月15日号掲載

ワイド特集「笑って許して」より

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