2年連続「Bクラス」で観客動員数も低迷…苦しみが続く「広島カープ」を襲う主力選手の“FA権”取得ラッシュ

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「苦しくなる」チーム事情

 2025年12月25日、広島東洋カープが球団納めを迎えた。松田元オーナー(74)は球団職員たちを前に、こう言い放った。

「苦しくなる可能性があるけれども、若い子たちを巻き込んで打破してもらわんといけん。監督もそういう気持ちだと思う」

 その後は穏やかな表情に戻り、職員たちに労いの言葉を掛けてまわっていたが、「苦しくなる」とはチーム状況を指してのこと。一年の締め括りには相応しくない言葉だった。チーム関係者や担当記者などによれば、「苦しくなる」とは、同年10月4日の昨季最終戦後に出た新井貴浩監督(48)の言葉を引用したものだという。

「新井監督はチームが世代交代の過渡期にあることなどに触れ、『来季以降も苦しみは続く』と話していました。悔しい思いをした選手が多いので、巻き返しに期待しているとも言っていましたが、中村奨成(26)以外の若手の成績が良くなかったことも口にしています」(スポーツ紙記者)

 25年の広島は59勝79敗5分けで、5位。2年連続でのBクラス低迷であり、最下位とのゲーム差は「1」。チームが世代交代の過渡期にあるのは事実だが、「広島はある程度の戦力が整っている」というのが大方の意見だ。何かきっかけがあれば、一気に飛躍する可能性も秘めている。新入団選手9人のうち、7人を一軍キャンプに帯同させる新井監督の構想について聞かれた松田オーナーは、

「雰囲気が変わればいい。今いる選手たちがどれくらい危機感を持って自分を変えていくか」

 と答えた。伸び悩む若手に奮起を求め、活路を見出そうとしている新井監督の構想に賛同したのだろう。

「広島の若手に関する明るいニュースが少ないのも気掛かりです。中村は昨季、自己最多の104試合に出場し、球団最高昇給率となる3.75倍の3000万円でサインしました。それ以外は暗いものばかり。首位打者のタイトルを獲得した小園海斗(25)がベストナインに選出されず、NPBに復帰したマエケンこと前田健太(37)には、獲得オファーすら出さなかったことを暴露されました」(地元メディア関係者)

 前田は25年シーズン後半からNPB帰還を口にしていた。巨人など複数の球団が調査を進めていたが、楽天イーグルスと契約した。広島ファンのなかには、ちょうど10年前の黒田博樹氏(50=現球団アドバイザー)の「カープ帰還」を重ね、「若い投手陣のお手本にもなれば」と期待する声も出ていた。前田側がSNSで広島からのオファーがなかったことを打ち明けたのは「古巣を裏切って他球団へ」の誤解を生じさせないためというのが大方の意見だ。

「細かいことですが、球団はマエケンの付けていた背番号18を森下暢仁(28)に継承させています。メジャーリーグで結果を出していたので、森下を指名した19年ドラフト会議の時点で『マエケン帰還』の構想はなかったのでしょう。ベテランとなったマエケンを一軍登録する余裕も今の広島にはないのかもしれません」(前出・同)

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