3月5日開幕「WBC」でアメリカ代表が“史上最強メンバー”を揃えられた理由…「50本塁打」超えスラッガーに「最速167キロ」守護神も 専門家は「FOXスポーツの意向が大きい」
先発はサイ・ヤング賞コンビ
「昨年のワールドシリーズ第7戦、延長11回の2アウトで打席に立ったウィル・スミス捕手(30)はソロホームランを放ち、これが決勝点となってドジャースは優勝しました。スミス捕手は強打で知られ、4番を務めることが多いのですが、さすがにローリー捕手には敵いません。アメリカ代表ではローリー捕手が正捕手となり、スミス捕手は2番手に回ります。あのスミス捕手が控えという事実だけでも、今回のアメリカ代表はタレント揃いだということが分かるのではないでしょうか」(同・友成氏)
ちなみにジャッジ、シュワバー、ローリーの昨季ホームラン数を合計すると169本になる。打者も凄いが投手も負けていない。何しろ25年シーズンでア・リーグとナ・リーグでサイヤング賞に輝いた2人の投手が共に代表入りしたのだ。
「ア・リーグのサイヤング賞は、タイガースのタリック・スクーバル投手(29)が獲得しました。25年のシーズンは13勝6敗。特筆すべきは防御率の2・21で、24年シーズンに引き続いて2年連続となる最優秀防御率に輝いています。さらに25年シーズンの奪三振数も241でリーグ2位という素晴らしい成績でした。ナ・リーグのサイ・ヤング賞はパイレーツのポール・スキーンズ投手(23)。成績こそ10勝10敗でしたが、防御率が1・97で最優秀防御率。216の奪三振数もリーグ2位に輝いたのです」(同・友成氏)
167キロの守護神
ちなみにスキーンズは日本人選手と不思議な縁がある。大学時代、大谷の影響を受けて二刀流に取り組んでいたため、NHKなど日本のメディアが取材、報道したことがあるのだ。さらに昨季のサイ・ヤング賞では、「山本由伸のほうが受賞に値したのでは?」とアメリカのファンからも疑問が投げかけられて話題を呼んだ。
さらにアメリカ代表の守護神はパドレスのメイソン・ミラー投手(27)。103・6マイル(約167キロ)を記録した超速球で三振を取ることで知られ、友成氏も「日本代表の強打者でも打ち崩すのは困難でしょう」と言う。
紙幅の関係で紹介できないが、他にも巧守の選手や、俊足の選手、チャンスに強い中距離ヒッター……など枚挙に暇がない。
それにしても、なぜ突然、アメリカ代表がこれほど“本気”の顔ぶれになったのかという疑問が湧く。友成氏によると「FOXスポーツの意向が大きいと考えられます」と指摘する。
「これまでMLBの首脳はWBCを『日本を筆頭にアジアのマーケットで稼いでいるから、これで充分』と見なしていました。ところが今回のWBCはアメリカ国内の放映権をFOXスポーツが独占取得したのです。もともとFOXスポーツはMLBのオールスターやポストシーズンなどの中継を行い、2023年のWBCでもアメリカ国内の放送を担当していました」
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