原宿の雑踏に“光が差す”少女がひとり――中山美穂さん一周忌 旧知のカメラマンが語る「レンズ越しに惚れちゃう」忘れられぬまなざし
惚れる目力
その後も美穂さんを幾度となく撮影した鯨井さん。被写体としての美穂さんの魅力は?
「やっぱり目ですね。あの”目力”は本当にすごい。ファインダー越しに目が合うだけで惚れちゃいますよ(笑)。普段はわりと物静かな子。ただ、メイクをしてカメラを向けられる瞬間に、スイッチが入るというか……。タレントとしての”中山美穂”になるんでしょうね」
鯨井さんが撮影した“中山美穂”のベストカットはどんなものだったのだろうか。
「やっぱりいちばん最初に撮影した、原宿でのカットですね。今も頭の中に映像として鮮烈に焼き付いています。一時期はプリントして、いつもカバンの中に入れて持ち歩いていたんですよ。自分の彼女の写真とか持ち歩かないのに、変でしょ(笑)。それだけ気に入ったカットだったんです」
だが、その大事な写真をどこかに紛失してしまった。
「探しても探しても、出てこないんですよ。当時、何冊もアイドル誌の撮影をしていたので、どこかの雑誌に掲載した可能性もあるけど、覚えていなくて……」
最後に、もし美穂さんをもう1度撮影できるなら、どんな写真を撮りたいかと聞くと……。
「事務所社長の山中さんとの2ショットですね。”中山美穂”を作りあげた2人ですから。それに、僕が山中さんとこんなに仲がいいこと、彼女は知らないんです。そんなことを話しながら、撮らせてもらいたいですね」
スーパーファンたち
『スーパーファンの集い』では、ファン同士で自慢のグッズを見せ合うなど、あたたかい雰囲気の中、時が流れていた。生前、美穂さんとファンの集いで会ったこともある40代女性は、
「去年のあの日、臨時ニュースで流れた訃報を聞いた時、美穂さんのことだと信じることができませんでした。仕事中だったのですが、ニュースの後、自分が何をしたのかあまり覚えてなくて……。ただただ、〝ウソだ、絶対にウソだ〟って繰り返していたのだけを覚えています。こうやってファンのみんなと集まると寂しさもありますけど、美穂さんのことを話せるだけでも、今日は来て良かったと思います」
うっすら涙を見せながら語ってくれた。そんなファン達の様子を見ながら山中さんも、目には涙が。
「絶対、美穂はここに来てくれているよ。そこから見ていてくれている」
そう微笑みながら呟いた。美穂さんが紡いだファンたちの絆は、途切れることなく続いていく――。








