逮捕はこれで8回目、被害者は11名…性犯罪常習の「元ソフトバンク捕手」裏の顔 「野球には真面目だが酒が入ると豹変」「20年前にも事件を起こし…」

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数カ月の間に3回逮捕

 横浜市出身で、3歳から野球を始めた美嶋容疑者。私立武相高校では夏の県予選で1学年上の松坂大輔と戦い敗れたこともある。横浜商科大学に進むと、4年時の03年には日米大学野球にも出場した経歴を持つ。

 野球ライターによれば、

「彼の売りは強肩強打でした。大学卒業後は社会人野球の日産自動車と独立リーグの香川オリーブガイナーズを経て、ソフトバンクに08年育成ドラフト5位で入団。09年の開幕前に支配下選手登録を勝ち取りましたが1軍に定着できなかった。相手の研究も練習も人一倍真面目に打ち込む努力家だったんですけどね」

 美嶋容疑者を高校時代から知る男性が憤る。

「プロ入りまでの苦労を見ていたので、本気で応援していました。10年の日ハム戦に初スタメンで出たときは仲間で居酒屋に集まって観戦しましたよ。でも、見事に裏切られました」

 12年8月から10月にかけて、美嶋容疑者は福岡県警に3回逮捕されていた。

「いずれも、福岡県内での面識のない女性に対する強制わいせつです。被害者は、当時17歳だった少女に18歳の女子短大生、20歳のアルバイト女性。“殴るぞ”などと言って駐車場に連れ込んだり、被害者のアパートの通路で暴行したりしている。被害者は今回と同じ年齢層じゃないですか」

酒が入ると豹変

 3件のうち2件は示談などで不起訴。17歳少女の事件で、懲役2年の実刑判決が下されている。

「許せないのは、福岡で逮捕された際にソフトバンク幹部が会見して明かした、日産時代の性犯罪で有罪判決を受けていた事実。幹部は本人の言動や真面目な練習態度を見て更生したと判断したと話していました。後から調べたら、日産は1年半で辞めていて、その要因となったのが、いまから20年前の05年ごろに起こしたこの性犯罪でした」

 さらに、と続ける。

「香川にいるとき、メジャーリーグのボストン・レッドソックスのスカウトの目に留まって入団交渉までしたのに見送られたことがあった。その原因も日産時代の性犯罪だったのです。あいつは、野球に対する姿勢は超がつくほど真面目な一方で、酒が入ったら豹変するタイプ。酔って女の人を口説くこともありました。けれど、まさか、こんなに年を経てわいせつ行為を繰り返すなんて……」

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 神奈川県警によれば、この12月の逮捕案件は、市内在住の専門学校生(20)やアルバイト女性(23)に今年4~5月、わいせつな行為をしようとした疑い。今年2月には、やはり市内在住、高校2年生の女子(16)に路上で性的暴行を加え、この容疑でも7月に逮捕されている。捜査は11件で終結、立件される見通しで、当然ながら厳罰が予想される。折しも今年はソフトバンクが日本一に輝いたが、古巣にも泥を塗ってしまっている格好だ。彼の悪癖が改善される日は果たして訪れるのだろうか。

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デイリー新潮編集部

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