「大学駅伝」の解説で人気急上昇中の「朝ドラ俳優」 説得力抜群の解説が当然すぎる理由とは
俳優の和田正人(46)による大学駅伝の解説が好評だ。11月2日に行われた「全日本大学駅伝」(テレビ朝日)には応援ナビゲーターとして登場し、センター解説の瀬古利彦氏(日本陸上競技連盟評議員)、監督車リポートの増田明美氏(スポーツジャーナリスト)、1号車解説の渡辺康幸氏(住友電工陸上競技部監督)にも勝るとも劣らないコメントで視聴者を唸らせた。
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【写真を見る】「すごい肉体!」 元駅伝選手の和田正人のランナー姿
ワタナベエンターテインメントに所属する若手俳優集団D-BOYSの最年長メンバーでもある和田は、2013年後期の朝ドラ「ごちそうさん」(NHK)でヒロイン(杏)の幼馴染み役を演じて人気に火がついた。その後、TBSの「ルーズヴェルト・ゲーム」や「陸王」、大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」(NHK)、今年はテレ朝の「PJ~航空救難団~」など多くの話題作に出演している。ちなみに妻は女優の吉木りさで、二人の子どもがいる。そんな和田が駅伝の解説をしているのだ。
SNSにはこんな声が上がっている。
《全日本大学駅伝TV観戦中。今年も面白い勝負。渡辺康幸さんの解説はもちろんのこと、和田正人さんのコメントもわかりやすいし、優しい声で聞き取りやすい。お二方とも声が良いなぁ…。》
《和田正人氏、去年から全日本大学駅伝の放送に出るようになったけど、話がわかりやすいね。俳優ということもあるだろうけど。》
《現役駅伝ランナーだった俳優の和田正人さんのワイプも嬉しいなあ》
和田は駅伝ランナーだったのか。スポーツ紙記者があきれ顔で言う。
「ただのランナーじゃありません。日本大学の陸上競技部で長距離の主将も務めており、箱根駅伝は2000年(9区9位)と02年(同5位)の2度も走った正真正銘の駅伝ランナーです。そのため大学駅伝に詳しいことはもちろん、ランナーの気持ちや駆け引き、現役時代のエピソードなど、経験者ならではの説得力ある解説が好評です。しかも、人気ドラマに出演する俳優ですから、しゃべりも上手い」
なぜ大学駅伝の元ランナーが俳優をやっているのだろう。
家族に見てもらえる仕事
「高知県出身の和田は子どもの頃から足が速かったそうです。中学時代はソフトボール部に所属していたものの冬には駅伝部に駆り出され、その姿を見ていたのが当時、高知工業高校の陸上部で監督を務めていた野中三徳氏でした。野中さんは日大が箱根駅伝で優勝した時に区間記録を打ち立てた人で、彼に請われて高知工に推薦で入学しました」
高校でも活躍したのだろうか。
「和田が2年生の時、39年ぶりに全国出場を果たしたそうです。高校卒業後は監督の母校である日大に進み、箱根駅伝にも出場。大学を卒業するとNEC(日本電気)に就職し、実業団ランナーとして活躍が期待されていましたが、入社2年目に陸上部の廃部が決まりました」
NECの社員として残る道もあるが……。
「そこで彼は会社も辞め、俳優を目指すことになります。まずはオーディション雑誌を購入したそうです」
演技の経験はあったのだろうか。
「ずっと陸上競技漬けだったはずですから、演技経験などないでしょうね。ただし、地元紙のインタビューでは『箱根駅伝のように遠くの家族に活躍を届けられる仕事』として俳優を選んだと答えています」
そう簡単に俳優になれるものだろうか。
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