「完璧なビジュアル」にNO、絶対に口パクは禁止…旧来のアイドル像を破壊した「HANA」が大ブレーク、キーマン2人の名前
MOMOKAとCHIKA
スポーツ紙記者が改めて振り返る。
「『No No Girls』自体、画期的なオーディションでした。K-POP系のオーディション番組は歌唱力、ダンス力が試されるのはもちろん、加えてビジュアル面が非常に重視されます。それに比べ、自身も『NO』と言われ続けてきたプロデューサーのちゃんみなの方針で、体重や体型は評価の対象にしないことを宣言していました。ただ、メンバーのMOMOKA はMI:Iを生んだ『PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS』の元練習生でしたが、ビジュアル面は申し分ないものの惜しくも挫折。そのMOMOKAが4月11日放送のテレビ朝日系『ミュージックステーション』でME:Iと並んでお互いのデビューを喜び合っていたのがドラマチックでしたね」
ちゃんみなは「PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS」の第7回にSPトレーナーとして出演し、当時からMOMOKAに注目していたという。
「MOMOKAは脱落後、他のガールズグループのオーディションにも参加していたようですが、ちゃんみなの強い引きでHANAのデビュー組に選ばれたと聞いています。MOMOKAのガールクラッシュぶりはハンパなく、むしろME:IではなくHANAの方が合っていますね」(前出のスポーツ紙記者)
HANAの人気を支えるもうひとつのポイントはCHIKAだという。オーディション番組関係者が明かす。
「爆発的な声量を誇るCHIKAは、その体型から何度もオーディションに落ちてきた人生でした。だが、それを真正面から評価し自信に繋がるコメントで励ますちゃんみなの温かい視線が、視聴者を感動させたのです。デビュー後のCHIKAは自信に満ち溢れ、バラエティー番組でも元バレーボール部員だったことを告白。『ラッキラッキラッキー!』と声出しを披露して、陣内智則ら出演者を爆笑させました。オーディション番組ではいつも自信なさげに見えたCHIKAのポジティブな豹変ぶりと、彼女を応援したちゃんみなとの“師弟愛”が泣かせます」
HANAを生んだ「No No GIRLS」は“外見がいい子”であることや“完璧なビジュアル”を求める社会への「否」を意味しており、Z世代的な価値観を体現しているという。
「番組内ではメンバーたちが自らの弱さや失敗を隠さずに語り、悔しさと価値観の衝突、そして再生、デビューへのプロセスをドキュメント的に見せており、従来のアイドル像を覆すものでした。長らくK-POPガールズグループがアピールしてきた“強さ”と“美しさ”、坂道系らJ-POP系ガールズグループの“可愛らしさ”とは異なり、矛盾を抱えた自己を肯定する女性像を前面に押し出したことにファンは共鳴しているのだとも言えます。
HANAの大ブレークは偶然の産物ではなく、努力や清純を掲げてきた旧来のアイドル神話へのアンチテーゼでもあるのでしょう。ちゃんみなから『絶対に口パクは禁止』と厳命されているのでステージも真剣で迫力があります。そのことも他のアイドルとは違う大きな魅力ですね」(前出のオーディション番組関係者)
“NO”と言われ続けてきたHANAが新しい時代への扉を開こうとしているようだ。







