大卒初任給30万円どころか「中高生を“超青田買い”」も…実力主義の一流企業が“優秀な高校生”を囲い込みたいと考える当然の理由

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若さが価値となる良い時代に

 その一方で、大学・短大の内定率は高い数値になっている。厚生労働省2025年5月23日発表の「令和7年3月大学等卒業者の就職状況(4月1日現在)」では、大卒内定者率98%、短大97%と紹介された。昨今外国人労働者・移民を働き手として期待する空気が出ているが、日本語と日本人の作法が分かっている若者にとっては、色々挑戦しやすい絶好のチャンスが来ていると感じる。

 人生というものは、若い内に「この波を逃すな!」というものに乗っかれば案外好転する。今の高校生と大学生、そして25歳以下の社会人は、「若いからチャンスを与えられる」という最高の時代に生きている。様々な良い条件を求めて渡り歩くもよし、「メンター」的に尊敬できる人の下で働き、円満退社をしてその人の支援を仰ぎながら自分のビジネスを興すもよし。

 1973年生まれの私としては、非常に今の時代の若者が羨ましくて仕方がない。AIの利用、アプリ開発、海外での高額なギャラの獲得などなど、なんと日本の若者は今、チャンスを目の前にしているのか。しかも、かつては人生を諦めざるを得なかった「一流大学に行けなかった私」がもうディスアドバンテージではなくなったのだ。

 さぁ、世界を股にかけて日本の若者の皆さんはこれから活躍してください。素晴らしい時代が来ていると52歳のオッサンは感じています。若さが価値となる良い時代に生まれたと思いますよ。

ネットニュース編集者・中川淳一郎

デイリー新潮編集部

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