三原じゅん子大臣が国会を抜け出して「美容整形クリニック」に行っていた! 「7兆円の無駄遣い」批判ものともせずアンチエイジングへ
「禁足」を無視して……
そんな三原大臣は、通常国会最終盤の6月21日、参議院で開かれた土曜審議でも、国民からの信頼を失いかねない行動に及んでいた(以下、「週刊新潮」2025年7月3日号をもとに加筆・修正しました)。
参院選で与党が過半数を割り込んだことを受けて、野党各党が11月1日廃止を目指すことで合意した、ガソリン税の暫定税率。
第217通常国会の閉会を目前に控えた6月21日には、この法案を巡って質疑が続けられていた。
「暫定税率は現在、ガソリン1リットルあたり25.1円が上乗せされています。法案は、これを7月1日から廃止するというもので、立憲民主や国民民主など野党7党が11日に共同で提出していました。衆議院では20日の本会議で法案が可決され、続いて参議院でも審議入り。21日の財政金融委員会(財金委)で質疑が行われたのです」(全国紙デスク)
与党が過半数を占めていた参院では、仮に本会議の採決に至っても法案成立の見込みはなかった。それでも、
「不測の事態に備え、自民党はこの日、所属の参院議員に『禁足』を指示していました」(同)
禁足とは「一定の場所から外へ出るのを禁じる」との意味だが、国会用語では審議や採決などに備え、各党が所属議員に対し、国会の周辺で待機させる措置を指すものである。
「湘南美容クリニック」に3時間
会期末の土曜日に似つかわしくない緊張感が漂っていた同日、「週刊新潮」は国会周辺で三原大臣の姿をキャッチした。行方を追うと、三原大臣が向かった先は、永田町から直線距離で5キロほど離れた高層ビルの立ち並ぶ西新宿であった。
目的地は、美容外科業界の最大手「SBCメディカルグループ」が運営する「湘南美容クリニック」。13時少し前に到着すると、スタッフの出迎えを受け、そのまま院内へ。こちらで3時間余りを過ごした後、事務所の関係者らしき男性が運転する横浜ナンバーのワンボックスカーで立ち去っていった。
その頃、肝心の国会では激しい攻防が繰り広げられていたわけだが、三原大臣は「禁足」などどこ吹く風、一人プライベートタイムを満喫していたのである。
政治ジャーナリストの青山和弘氏が言う。
「禁足が出されたからといって“国会周辺から全く離れてはいけない”というわけではありません。ただし外出するにしても、すぐ戻れるようにしておくのが原則です。例えば、連絡が取りづらくなる映画館やプールなどに行くことは認められません」
映画館やプールと同じく、美容クリニックでの施術中に30分で永田町へ舞い戻れるはずがない。大臣の身でありながら無断外出を“うまくやった”などとほくそ笑んでいるのならば、まったくの了見違い。加えて、大臣自身がそもそも参院財金委の委員でもあるのだから、何をか言わんやである。
[2/2ページ]


