藤浪晋太郎のDeNA入りに阪神ファンが“だんまり”のワケ 「正直言って、戻ってこられてもジャマでしかない」

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“どうぞ、他のチームに行ってください”という雰囲気

 阪神からポスティングで渡米するも精彩を欠き、先頃3Aを自由契約になった藤浪晋太郎(31)――その獲得にDeNAが名乗りを上げた。

 これを、荒ぶることで知られる阪神ファンは、意外にも静かに見守っている。

 球団の好意で海を渡りながら古巣と異なる球団に出戻ると、元日本ハムでソフトバンクを選んだ有原航平(32)や上沢直之(31)のように、ファンから裏切り者扱いされがちだ。

 スポーツ紙デスクが語る。

「実際、他球団も元の球団に遠慮しながら獲得を検討するものです。この二人のケースも、当初は日ハムが獲得を試みましたが、金額面で折り合わず、ならばとソフトバンクが金を積んで攫っていったのです」

 しかし今回、阪神は再獲得する姿勢を見せなかった。

「藤川球児監督は現役時代、後輩の藤浪を何かと気にかけ、アドバイスを送ったりもしていました」

 その関係性を考えると、獲得に乗り出してもよさそうなものだが、

「リーグ首位を独走中の今の阪神は、投手陣が鉄壁で、若手も育っている。正直言って、藤浪に戻ってこられても邪魔でしかありません」

 速球が武器の藤浪だが、制球難がネック。四死球を出すたび、虎党から大きなため息を漏らされたものだ。

「ファンも、もう彼を見てイライラしたくない。だから、“どうぞ、他のチームに行ってください”という雰囲気なんです」

DeNAは「背に腹は代えられない」

 そんな藤浪だが、かつて日ハムの新庄剛志監督に熱烈なラブコールを送られたのは有名な話。

「監督就任直後、藤浪について“俺の所に来たら化ける”と述べ、その才能を高く評価。今の日ハムを見ると分かるように、新庄監督は図抜けた身体能力の持ち主が好きですから」

 だが、こちらも目下、リーグ首位をひた走っていて、

「先発の駒はそろっている。欲を言えばブルペン陣、特に抑えを固定化したいですが、ノーコンの藤浪に任せるわけにいきませんし……」

 あいにくこちらも“お呼びでない”のだった。

 一方、DeNAは、

「先発のバウアーが不調で2軍落ちし、抑えの入江大生も故障で離脱。2年連続日本一のために、投手陣補強は喫緊の課題で、もはや背に腹は代えられません」

 加えて、ベイファンは虎党よりは優しいので、「メンタルが弱い藤浪向きかも」というのだが……。

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