「ファッション」が寿命を延ばす!? “年相応という言葉は死語”と語る横尾忠則(89)のお気に入りは

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 昔に比べれば現代は誰もがかなりファッショナブルになりました。ファッションは肉体に一番近い環境です。そんなファッションが今日のようにファッショナブルになった、その切掛けは1950年代に遡って石原裕次郎の登場ではなかったかなと思います。当時、ぼくは神戸にいて、流行に無関係な格好をしていたと思います。

 先ず、裕次郎は、兄、慎太郎の“慎太郎刈り”のヘアースタイルでスクリーンに登場しました。この頃の男性の若者は誰も彼も慎太郎刈りでボートネックのシャツとデッキシューズで肩で風を切って、用もないのに神戸でいうところのセンター街や元町を闊歩したものです。...

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