「国鉄初代総裁」の轢死体を発見…いまも検証が続く「下山事件」、大学同期の元警視総監が語った“ただならぬ挙動”とは【週刊新潮が見た昭和】
現在も真相解明が続く未解決意見
GHQ占領下の昭和24(1949)年に起こった「下山事件」は、あまりにも有名な“戦後日本の未解決事件”である。国鉄(現在のJR)初代総裁の下山貞則氏が失踪、翌日に轢死体で発見されるという衝撃的な展開は、自殺か他殺かをめぐっての大論争を巻き起こした。
初代総裁に課せられた任務は膨大かつ複雑なもので、就任後の下山氏は即、かねて紛糾していた約10万人の人員削減に対応していた。GHQの民間運輸局(CTS)の意向に従ったものだが、組合との話し合いで矢面に立ったのは下山氏である。...