金利を下げたい「トランプ氏」と下げない「FRB議長」の不協和音 早期退任まで迫り始めた政権側の“事情”は「米国経済に灯る黄信号」か

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パウエル氏はなぜ利下げに慎重なのか

 トランプ米大統領は6月30日、自身のソーシャルメディアTruthへの投稿で、米国の金利は1%以下であるべきだと主張し、連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長らは職務を遂行できていないと改めて非難した。

 投稿では「もし彼らがきちんと仕事をしていれば、米国は何兆ドルもの金利コストを節約できるはずだ」と強い調子の非難が続く。

 フェデラルファンド(FF)金利の目標設定はFRBの最も重要な役割だ。金融機関間で貸し借りする際の金利であり、経済全体の貸し出しコストにも大きく影響する。...

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