「あれはウチが自公と大連立を組むための布石で、いわば出来レース」との声も… 立民議員が明かす“不信任案見送り”のウラ事情

国内 政治

  • ブックマーク

「野田氏が抱えるジレンマは決して小さくない」

 今年2月、中選挙区論者として知られる石破首相は衆院予算委員会で「制度さえ入れれば二大政党が実現すると思ったのは、私の考えの足らざるところだった。率直に認める」と発言。これが“怪談話”を再燃させたとの見方もある。

 元NHK解説委員で、政治ジャーナリストの増田剛氏はこんな見解だ。

「立民内には、野田氏が“与党入りして最後に一花咲かせたいと考えている”との見方は多いですし、政界の底流に中選挙区制の復活を望む声があるのも事実。だからこそ、野田氏が否定しようと大連立への臆測は消えず、中選挙区制の復活待望論は高まるんです」

 これまで立民は“二大政党による政権交代を目指す”と訴えてきたのでは?

「立民が選挙制度の変更を訴えれば、有権者は彼らが政権交代という“金看板”を下ろしたと見なしかねません。野田氏が抱えるジレンマは決して小さくない」

 あるいは盛夏を目前に控えた「真夏の夜の夢」……。

週刊新潮 2025年7月3日号掲載

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

あなたの情報がスクープに!

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。