筋肉美に目覚めた“鬼の減量”グラドル 「胸が小さくなった」批判もはねのけ…ボディコン経て美意識に変化

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 グラビアアイドルの高橋凛(34)は、2025年春、ある挑戦を終えた。ボディコンテスト──。自身の肉体美を審査される、グラビアの世界とは似て非なる舞台への挑戦だ。そこに至るまでの過酷な日々や大会後の“爆食”、そして今後について聞いた。

 2014年にデビューした高橋は、2015年にはグラビア賞「日テレジェニック」に輝くなど、人気グラドルとして活躍。2022年に東京ドームで開催された「THE MATCH」の那須川天心vs武尊戦でラウンドガールを務めたことでも注目を集めた。

 現在は引き締まった美ボディーを持つ高橋だが、2017年ごろはストレスによる過食などが理由で現在よりも体重は17キロも重かった。しかしコロナ禍による自粛で一念発起。筋トレをスタートし、30代にして以前よりも健康的で美しい体を手に入れた。(別記事「『過食嘔吐で顔がボコボコでした』 ラウンドガールで注目の高橋凛、暗黒期からの脱出を語る」参照)

 そんな彼女がボディコンテストへの出場を決めたのは昨年末。ジムのトレーナーが大会に出場する姿を見て、挑戦を考えたという。大会は4月に行われる「SUMMER STYLE AWARD」のグラマラス部門に決めた。同部門は女性らしいラインを保ちながら、健康的な筋肉美を競う部門で、高橋が目指したのは「ボン・キュッ・ボン」の理想的なボディーだ。

 年が明けると週5~6でのジム通いがスタートした。

「トレーナーさんからは筋肉を全身につけないとダメだと言われました。特に私はなで肩なので、肩に筋肉をつけて、体型が砂時計のようになるように鍛えました。あとお尻も垂れていたので、筋トレでプリッとさせました」

 さらに肩の筋肉をつけることは美しさの面でも重要だったという。

「女性は肩がごつくなると敬遠しがちですけど、肩に筋肉がつくことで二の腕も引き締まったり、肩が広くなることでウエストも細く見えてバランスがよくなるんです。なので個人的には肩の肉をつけることはいいと思います」

そして始まった減量生活

 高橋は大会に向け、筋トレと合わせて減量も始める。最初の3か月は摂取カロリーを1日1,500キロカロリーに抑えた。

「外食は仕事以外はせず、自炊に変えました。しかも体に良いものしか取らない。お米や鶏胸肉、魚。小麦製品や甘いものはやめました。ヨーグルトやハチミツはまだOKなんですけど、カステラとかケーキとかは全部ダメ。そこまで苦しくはなかったんですけど、最後の1か月が大変でした」

 追い込み時期となる大会1か月前には、摂取できるのは1,200キロカロリーとなった。炭水化物は朝昼しか取れず、バナナやトマトは糖質があるので禁止。プロテインも人工甘味料が入っているのでNG、タンパク質は鶏肉から摂取した。

眠れない、笑えない

 この頃、高橋にある変化が出てくる。寝られなくなったのだ。

「お腹が減りすぎて全然寝られないんです。毎日寝不足でした。夜に糖質を全く取れないから、エネルギーがなくて、ベッドに入っても寝られない。寝ても朝3~4時には目が覚めちゃって。そこで朝食だから炭水化物を少し取ると、ちょっと眠くなって。それで1時間ぐらいまた寝て、その後にトレーニング行ってました」

「メンタルも正直、最後の1か月はエネルギーがなくなってすごく落ち込んでました。ちょっとしたことで悲しくなるし、イライラするし。友達と会っても笑うこともできなくなってました。元気がないので道を歩いていても、みんなに追い越されるんですよ(笑)。いつも歩く道が10倍ぐらい遠く感じたり。ずっとよたよた歩きでした」

 高橋は減量の様子などをSNSにアップした。そこには「これだけ減量していると発信している分、ここで食べて失敗できないと自分を逃げられないようにする」という思いもあった。

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