国分太一、田原俊彦、中居正広氏…昭和生まれ「旧ジャニーズ」タレントのセクハラ問題が相次いで発覚するのはナゼか
旧ジャニーズ事務所に所属していたタレントによる不祥事、それもセクハラ問題が相次いで発覚した。国分太一(50)の場合は6月20日、複数のコンプライアンス違反が確認されたと日本テレビが発表し、「THE!鉄腕!DASH!!」の降板が決まった。日テレは詳細の説明を拒否したが、多くのメディアが独自取材に基づいて過去のハラスメント行為などを報道している。
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【写真を見る】国分の「パワハラ気質」が明らかとなったXでの「問題ポスト」
同じ6月20日、TBSラジオは田原俊彦(64)が女性アナウンサーにセクハラを行ったと発表した。番組出演時に不適切な発言を繰り返したり、女性アナの手に触れたりし、その一部始終は放送されていた。担当記者が言う。
「国分さんの不祥事が原因となって、所属グループのTOKIOは6月25日に解散を発表しました。TOKIOのメンバーでは他に山口達也さん(53)が2018年4月、女子高生に対する強制わいせつ容疑で書類送検されています。今年トップクラスの大ニュースは3月、フジテレビの第三者委員会が中居正広さん(52)による性加害を認定したことです。それから数か月経たないうちに元ジャニーズの所属タレント2人によるセクハラ行為が取り沙汰されたわけです」
ネット上では「旧ジャニーズ事務所の企業風土と関係があるのではないか」との意見が目立つ。事務所を創設したジャニー喜多川氏は1950年代から2010年代まで、所属タレントなどに対して性加害を繰り返した事実が明らかになっている。その実態は未だに不明な点が多いが、少なくとも数百人が被害を受けたことは間違いないようだ。
梨園とジャニーズの共通点
2019年7月、ジャニーズ事務所に対し公正取引委員会が「元SMAPの3人をテレビ局に出演させないよう働きかけた場合、独占禁止法違反につながる恐れある」と、注意していたことが明らかになった。
この問題に詳しい関係者は「企業風土に原因があるのではないかというネット上の指摘は、決して間違ってはいないと思います」と言う。
「『女遊びは芸の肥やし』という言葉があります。今となっては完全に死語ですが、歌舞伎の世界、つまり梨園では依然として残っている印象があります。今回、ジャニーズに所属していたタレントに相次いでセクハラ行為が発覚した背景として、梨園と同じような“閉鎖性”が大きな影響を与えたのではないでしょうか。梨園もジャニーズも少年を囲い込み、純粋培養することでスターを育てるシステムです。外界とは遮断されていますから、ある種の“世間知らず”な人間に成長したとしても不思議はありません」
さらにジャニーズのタレントは、圧倒的な力を誇る会社の看板に守られながら仕事をしていた。勘違いして“特権意識”を抱くタレントがいたことは充分に考えられる。
「テレビ局のスタッフも人間ですから、売れっ子には平身低頭でも、無名のタレントには冷淡だったりするのが普通です。ところがジャニーズの場合、事務所の持つ力が圧倒的でした。特にテレビ局にとっては視聴率の貢献が桁違いです。売れていようが売れていまいが、タレント全員に配慮する必要がありました」(同・関係者)
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