TSMC工場設立で教員不足に…仕事を増やせば「豊かになる」は幻想だった 人は「投資」で幸せになれるのか

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「給特法」と呼ばれる教員給与特別措置法などの改正案がこの通常国会で可決され、成立した。公立学校教員の処遇改善を目的とした同法の改正案では、教員に対し、残業代の代わりに払われる「教職調整額」を段階的に引き上げ、2031年に現行の給与月額4%から10%となる見込みだ。

 教員の処遇改善を狙った法改正だが、教員をはじめとしたエッセンシャルワーカーの人材不足が顕在化している。

『きみのお金は誰のため』(東洋経済新報社)などの著作で知られる作家・社会的金融教育家の田内学氏は、熊本でTSMCの工場が設立されたことにより教員不足が起きていることを懸念してきた。...

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