「同世代の女優が気の毒になるほど鉄壁」 清純派つらぬく「芳根京子」に“スタッフがメロメロ”のワケ

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 女優にタイプはあまたあれど、いつの世も抜群の人気を誇るのは清純派だろう。近年はもっぱら永野芽郁(25)が界隈をリードしていたかに見えたが、例の不倫疑惑で戦線離脱。現在、最後のとりでと目されているのが芳根京子(28)だという。

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1万円超えチケットがほぼ完売

 彼女は4月期のドラマ「波うららかに、めおと日和」(フジテレビ系)に主演していた。

「昭和初期の新婚夫婦をテーマにしたラブコメです。どちらかといえば地味なキャスティングですが、テレビ配信サービスTVerのお気に入り登録数が、永野芽郁出演の『キャスター』(TBS系)を追い抜きました。今期のドラマのダークホースとして予想外に高評価です」(芸能デスク)

 さらに、彼女は舞台にも出演中だ。

「中井貴一(63)は『続・続・最後から二番目の恋』(フジテレビ系)で注目されていますが、その彼が座長を務める『先生の背中』の公演が6月8日から始まりました。中井演じる先生のモデルは名匠・小津安二郎監督。芳根は先生を取り巻く女性の一人を演じています」(同)

 目を見張るのは、チケットの売れ行きである。東京のほか、大阪、愛知など、5都市で上演されるが、

「1万円を超える前売り券は、九州の会場をのぞき、ほぼ完売しているのです。キャストに旧ジャニーズやアイドルがいないパルコの製作で、このようなことはまれみたいですよ」(同)

 パルコの担当者に聞くと、

「地方の主催各社から、チケットの売れ行きは好調であると聞き及んでおります。芳根さんは大変人気も実力もある方ですから、お客様の中にはファンもいらっしゃるかと思います」

 会場は毎日のようにスタンディングオベーションで沸いているそう。

怒涛のスケジュールでも感謝を忘れず

 ドラマと舞台の両輪をこなすにあたり、芳根は人知れず奮闘していたという。

 さる芸能関係者によれば、

「ドラマの台本が遅れたために、午前中に撮影、13時から18時は舞台稽古、そして夜はまた撮影……と、殺人的なスケジュールをこなしていたんです。それでも性格がいいので、周囲への感謝を忘れない。スタッフはみんなメロメロですよ。彼女の競合といえば、吉岡里帆(32)や奈緒(30)あたり。同世代の女優が気の毒になるほど、この三人は鉄壁ですね」

 芳根の演技力については、コラムニストの吉田潮氏も太鼓判を押す。

「今期の連ドラは、復讐劇のような人間のどす黒さに焦点をあてた作品が多く、穏やかな『めおと日和』は新鮮です。特に芳根さんのおかげで完成度が高くなったと思います。芳根さんは、役柄であるうぶな女性の初々しさを見事に表現できていますし、微妙な表情の変化で、もどかしさのある愛情をたくみに表現している。これはかなりの演技力がないとできません」

 NHKの朝ドラ「べっぴんさん」でヒロインを演じてから9年。健気に清純派街道をひた走る彼女のさらなる活躍に期待だ。

週刊新潮 2025年6月26日号掲載

ワイド特集「期待の星」

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